小説版 めだかボックス (下) 朳理知戯のおしとやかな面従または椋枝閾の杯盤狼藉マニフェスト (JUMP j BOOKS)
とにかくキャラが魅力的です
小説版での新キャラという立ち位置もあって、教師陣は本当に魅力を感じさせてくれます
それと上巻を読んでても思ったことなんですが、この小説版めだかボックスは
めだかボックスという媒体を通して、作者が今の社会に対して思っていることを伝える作品になっているんじゃないかなと思っています
そういう作品にしたいが為に教師陣を登場させただけかもしれませんが
何を言ってるかわからないと思いますが、実際読んでみればわかるかもしれません
言ってしまえばこの小説版めだかボックス(上)(下)は、それほど重要なストーリーがあったわけでもなく
(多分)小説版にしか登場しない教師陣の一面
本編に登場したキャラの違う一面が見られる、そんな作品として見たほうが楽しめるかもしれません
まとめますと、とても充実したノベライズ作品となっていました
本編もなかなか面白い展開になっています。これからのめだかボックスに更に期待ですね
小説版めだかボックス(上)久々原滅私の腑抜けた君臨または啝ノ浦さなぎの足蹴による投票 (JUMP j BOOKS)
時系列はめだかが箱庭学園に入学し、生徒会長に就任するまでの出来事
まず、初めに注意すべきは、原作のネタバレがスゴイので、
漫画をこれから読もうと考えている人はこの小説は後回しにした方がいいと思います
主な視点は
前半「久々原滅私(くぐはらめっし)」
後半「啝ノ浦さなぎ(なぎのうらさなぎ)」で物語は進みます
入学して間も無く、生徒会長を目指すことにしためだか
完璧(異常)すぎるめだかに対して、2人の教師は何を考え、どう接するか
その点に重点が置かれた作品になっていると思います
自分より優秀だと判りきっている生徒に対して、教師は実際にどう接するのだろうか?と考えてしまいましたね
現実ではなかなか無いのかもしれませんが
登場キャラは割と多めで「雲仙冥利」「赤青黄」「黒神まぐろ」は台詞あり
名前だけなら、もっとたくさん出ています。
上巻なので、これ単品では物語は完結していません。6月発売の下巻を楽しみに待ちたいと思います
つまらなくは無いのですが、特筆して面白いという訳でもないので星は4つで
めだかボックス 12 (ジャンプコミックス)
に尽きますよねー、この巻は。カバー裏は赤さんの裸エプロンです。サービスサービス
というわけで球磨川がとにかく格好いい12巻ですが、この巻からはじめるトレジャーハンティング編そのものが面白い!
ジャンプで言えば幽遊白書の仙水編のテリトリー能力バトルやジョジョのカードバトルやじゃんけん合戦に近いのですが、これが11巻までの普通(?)のバトルより面白い。西尾さんは本来こっちのほうがお得意なんでしょうねー。
ジャンプでは第一部が完すると雪崩のようにつまらなくなることが多いですが、めだかはむしろ2部のほうが更に面白くなっております。
そしてスゲーと思ったのが高貴くんの意外な活躍。登場以降、癖の強すぎるキャラが次々出てきてどんどん影が薄くなり人気順位もアレな高貴くんでしたが、トレジャーハンティング編では大活躍します。
捨てキャラを捨てない! しかも高貴くんにはめだかとの関係と言う描かなければいけない伏線もあった。だからちゃんとそこも拾う!
キャラを前面に出すキャラ作品のお手本とも言える立派な仕切りだと思います。これをきっちりできる作家が一体何人いるやら
んで安心院さん。スキルが1京超えの上に分身が7億人です。まるで安心院さんという神様を信仰する世界宗教が悪平等かと思えるほどです。あるいは安心院さんは人類創生の原初からいて枝分かれしていった子孫たちが悪平等なのかなとか。興味尽きません。
しかしなんと言ってもこの巻はやはりこの台詞にとどめを刺すのです!
「ハリーアップ! ただし今なら特別にナースキャップの着用だけは認めよう!」
めだかボックス 10 (ジャンプコミックス)
生徒会戦挙の会計戦・副会長戦です。
ヤンデレの江迎ちゃんが活躍する美味しい回でもありますが、やはりストーリーの中心は球磨川くんになります。
無敵の気持ち悪さ・最強の終わってる感で他を圧倒していた球磨川くんですが、
江迎ちゃんや人吉先生・安心院さんや善吉に揺さぶられ、球磨川神話が瓦解していきます。隠していた「人がましさ」も剥き出しにされ、無敵のアンチヒーローであったはずの彼が純然と「勝ちたい」と(無茶苦茶な理屈を混ぜながら)決意する。この展開は燃える! ほとんどこの巻、いや球磨川シリーズは彼が主人公と言って間違いないでしょう。
ダークヒーローというのは過去にも多くいましたが、彼はほんとにいいキャラだなぁ。
それにしても西尾維新の台詞回しの上手さには感心します。韻を踏んでリズミカルであるだけでなく、一見ただの駄洒落的なダブルミーニングかと思いきや、その場の台詞としてすごくしっくりきたりする。小説家に言うことではないですが相当の文章フェチズムです。アニメで実際に喋ったりすると、一見くどい言い回しなのにすらすらと頭に入ってくるのは化物語でも証明されてますしね(電○女の台詞回しと比べるとよくわかります)。
と、脱線しました。次回で球磨川編完結!