ベスト・クラシック100 2
クラシック音楽に興味を持っていて、どんな曲や魅力があるのかを「聴いて」知りたい人にとっては、本作品は良い選択肢だ。
というのも、3,000円程度の出費で、クラシック音楽の代表的な楽曲が100曲も楽しめるからだ。
それらの曲の多くは、学校の音楽の授業、テレビCMや映画、ドラマのBGMとして聞いたことのあるもので、かつ、アルバム自体も、楽曲を奏でる各楽器の魅力やクラシック音楽そのものの魅力を体験できるように編成されている。もちろん、モーツァルト、ワーグナー、ベートーヴェンら著名作曲家はほぼ漏らさず網羅されている。しかも、6枚目には、彼らに関する勉強ができるPC用コンテンツが収録されているおまけつきだ。
また、業界でも定評のあるEMIが手がけた作品なので、コンテンツの質にも不安はない。
総じて、本作品は、クラシック音楽初心者の入門用として好適と判断できるが、気軽に楽しめる上質なBGMとして使うのも一興だろう。
20世紀のアメリカ黒人指導者 (明石ライブラリー)
アメリカ合衆国に今も昔も黒人差別が存在することは誰でも知っているだろう。そして黒人運動を率いた人物として、マルコムXやキング牧師もよく知られている。しかし、20世紀の、公民権革命までの闘いの軌跡のなかに存在した数多くの黒人運動家については、日本ではほとんど知られていないといって過言ではない。本書はその立場が「穏健」「ラディカル」、あるいは「汎アフリカイズム的」、「アメリカニズム的」、さまざまな傾向の黒人運動の指導者達をとりあげている。そしてそれぞれの指導者たちの肖像は、個々バラバラではなく、20世紀の黒人運動の、あるいはその内部の政治的対抗を浮き彫りにするかたちで配置されている。20世紀の米国政治のなかの黒人運動の指導者たちの思想と行動をきちんと押さえることは、ひいては私たちがよく知るマルコムやキングといった黒人指導者達をどう位置づけ、どう評価するかという点でも重要である。本書にあえて難をあげれば、とりわけ20年代から30年代における黒人運動と社会主義・(国際)共産主義との関係がやや等閑視されていることだ。そのことは、20世紀前半に世界を覆った対抗的運動と黒人運動との関係が上手く捉えられていないということでもある。その留保のうえでも本書は、アメリカの黒人運動の初学として多くのことを教えてくれる。
ディスカバリーチャンネル テスト・パイロット F-16 夜間戦闘能力の進化 [DVD]
暗闇の中、音速近くで飛行するナイトスコープの技術力に圧巻。アメリカがイラクに勝利した要因を垣間見れる。中にはF16の機体紹介もあり改めてファイティングファルコン機動性の良さを紹介されている
Q資料・トマス福音書本文と解説
Qとはマタイ福音書とルカ福音書の共通の資料と仮設的に想定されるものである。写本などは一切ないが定説となっている。トマス福音書はナグハマディ文書の中の共観福音書に類似した語録。正統的なキリスト教ではなくグノーシスの文書。どちらも新約聖書を専門的に学ぶ際には参考となる。本書はそれらを概説するだけでなく、コプト語原文も載せている。