｢ラスト･サムライ｣2回も見ました。ストーリーが荒唐無稽だっていう声もあるけど、素直に泣けました。日本人に生まれてよかったとすら思いました。アメリカの映画ですが、客観的に｢武士道｣を見ることによって可能になったドラマでしょう。民族主義を描いた映画では、｢アラビアのロレンス｣のロレンス、｢ブレイブ･ハート｣のウォレスに架空の設定であってもオルグレンや勝元は匹敵するのではないかと思います。べた褒めですが映画としてのご都合主義には目をつむりここは素直に喜ぶべきだと思います。サントラですから仕方ないけど、あまり抑揚のない内容ではあっても叙情的でよい出来だと思います。

著者の描写というかディテイルのこだわりが、武田幸三をより
浮き立たせているので、武田幸三という人間の臭いが心地よい
感じられる。
取材の丁寧さがよくわかる作品。

著者の描写というかディテイルのこだわりが、武田幸三をより
浮き立たせているので、武田幸三という人間の臭いが心地よい
感じられる。
取材の丁寧さがよくわかる作品。

愛用しています！ ただ、30ミリのミニサイズ付きで可愛くて携帯出来る！！と、注文したはずが入ってなくて残念です。

明治維新後、近代化の波が押し寄せる日本の情勢下で、最早滅び行く運命にある侍の
誉れ高きその生き様、そしてその死に様を見事に描ききっています。
渡辺謙をはじめとする日本の俳優陣の好演も素晴らしいし、ハリウッド視点でよくぞ
ここまで日本情緒を表現できたなと感心。
薄暗く、霧がかった林の中から、勝元たちが登場するシーンなどは、身震いする程の
神秘的な見事な演出でこれまた感心。
トムと小雪の控えめなロマンスも個人的には好印象に映りました。
現代日本の一般社会では、もはや微塵の跡形もない武士道の精神を、アメリカの娯楽
産業によって改めて思い知らされるというのは皮肉なものですが、素晴らしく完成度
の高い映画であることは間違いありません。