実に美しいピアノの音色である。
自制した音を感じる。
それでいて、
表現豊かにピアノで歌っている感じである。
流れてくる音の美を感じるＣＤである。
本当にファンになり、
コンサートに行ってみたい気持ちにさせる。

購入してよかった。

ある種の収集癖みたいになってて「ピアニストガイド」がでるとついかってしまう
（１冊あれば十分なんだけど･･･）

本書も値段が安いし、最新のものがほしかったので購入。
但し、値段からも内容の濃さにはあまり期待していませんでした。
ところが、これが意外によかったです。

・紹介人数（３５０名弱）の割りに文庫本サイズでとにかくコンパクト
・前半に２３人の古今のピアニストを一人あたり７頁程使って紹介（現代の女性と
　してはヘス、アルゲリッチ、グリモー、小山実稚恵が選ばれている）
・後半１００頁強で上記以外のピアニストを紹介
（上下段組で１頁あたり２〜３人を紹介。一人辺り約２００字〜４００字位）
・その他。簡単だけどベト・チェルニ系／仏系／露系の３種の師弟系図、
　ショパン／チャイコ／エリザベートの３つのピアノコンペの歴代受賞者リスト、
　１頁コラム１０本など。　

こんな構成。ちょっと見るには必要十分。通勤バッグに常時ひそませて、
電車待ちのちょっとした合間にふと気になるピアニストの音楽を聴聞きながら
略歴を確認、なんて使い方にもってこいです。
簡素な賞暦／履歴紹介に徹しているが、ときおりディスコグラフィーや演奏の特徴、
今後への期待感などにさらりとふれるところもある。

いい本だとおもう。

チャイコフスキー・コンクールの内側からみた歴史というんですが、審査側のごたごたが語られるとともに過去の歴代のピアノ・ヴァイオリンの三位までの入賞者が必ず、チェロ・声楽は優勝者の映像が映っています。超絶技巧の演奏技術に加えて「精神力の闘い」となっていて、勝負が時の運に左右される事実が記録されています。正直、演奏レベルが高すぎてこれを見たら日本の子供達がコンクールに出たくないという気持ちになるようで心配。入賞してもプロとして活動できる保証もない事実。最後にナレーターは「コンクールは必要悪」と言うが、私達が演奏家を受賞歴で判断する以上、これは仕方なく続いていくのだと思う。認めてもらうために・・・。一方、過去の入賞者の高水準の技術を聴くことは、練習の励みにもなると思います。たゆまぬ努力と修練の美しい結晶がここにありますから・・・。現実を知ることが、夢への近道かも知れません

　招待状って購入できるのね…と軽い気持ちで求めました。
　ｱｰﾃｨｽﾄによるご案内は　劇場やコンサートホール・オペラハウスを空間で捉えさせてくれるかんじ。
　時間芸術で　真剣に生きていらっしゃるｱｰﾃｨｽﾄ　って・・・・・お優しくてお強いのでしょうね。
　ご招待文も　どこか　優しさと強さと　ご自身だけが知る次元の高い弱みが隠れていてｽﾃｷ！

　こちらの招待状をお手にとられる貴人様方も　宛名の隠れた宛先になるのでしょうね！
　招待状が　皆様の御心にも届きますように・・・・・！もぅ届いているかもしれませんね☆
　
　ほら…ピンぽ〜ん！
　

２４回リサイタルシリーズで演奏させる曲目の説明が詳細に綴られています。また小山さんの幼少の頃の貴重な写真やエピソードなどもとても興味深く、内容がとても充実していると思います。