新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫)
ここは上巻のコーナーですが,上下合わせてレビューします。下巻は通勤帰りの電車中で読んでいて乗り過ごした位の面白さです。また全編を通じて著者逢坂しのスペイン愛が溢れていますし,フラメンコやギターに感心のある方にはたまらない道具立てだろうと思います。にもかかわらず星4つとしたのは,ハードボイルド作品には仕方の無いことかもしませんが,男性中心主義が強すぎるからです。レビューしている私は男性でそう思うのですから,女性には恐らく受け入れてもらえない作品なのではないかと思います。逆に言えば,今では書けない作品とも言えるでしょう。エンタメ的な面白さ,粋なセリフ回し,タフな主人公,劇的な展開など,ハードボイルド的面白さは横溢しています。
アナコンダ 2 [DVD]
前作との「アナコンダ」とはまずもって関連はありません。
ボルネオの秘境の奥地に若返りの薬になる7年に一度しか開花しない「不死の欄」を採取しにいった一行が、アナコンダの餌食になるパニック映画。
前作アナコンダはでっかいのが一匹登場してだけでしたが、「2」にもなると一匹じゃすみません。20クラスの大蛇がウジャウジャ襲い掛かってきます。
お決まりの展開、最後には悪い奴は勿論喰われると、まぁ目新しいところがありませんが、CGもしっかりしておりまぁ観ていて飽きることはなかったです。
ただ、20級の大蛇があれほど素早く動けるのか、物理的に不可能な気もするし、肉食の蛇が花を食べるの?ってまぁ些細なことは気にしない。
ボルネオの秘境の奥地に若返りの薬になる7年に一度しか開花しない「不死の欄」を採取しにいった一行が、アナコンダの餌食になるパニック映画。
前作アナコンダはでっかいのが一匹登場してだけでしたが、「2」にもなると一匹じゃすみません。20クラスの大蛇がウジャウジャ襲い掛かってきます。
お決まりの展開、最後には悪い奴は勿論喰われると、まぁ目新しいところがありませんが、CGもしっかりしておりまぁ観ていて飽きることはなかったです。
ただ、20級の大蛇があれほど素早く動けるのか、物理的に不可能な気もするし、肉食の蛇が花を食べるの?ってまぁ些細なことは気にしない。
ワルツ&アリア集
リタ・シュトライヒの高速ビブラートで歌われる「夏の名残りのばら」がオススメです。色彩に例えると青色。私のソプラノの評価は色彩感なのだが、その最高が香るような青。Summerがゾンメルと聴こえるのがゲルマン退廃芸術っぽくて、妖しい美しさを感じさせます。
アントワネット パリからの絵葉書
まずは選曲の良さに驚きですね。フォーレ、アーン、プーランクといったフランス歌曲の大御所を取り上げつつも、それに終始するわけではない。マリー・アントワネットの手による曲(意外に、などと枕詞を付けるのも失礼なほど、これが美しいのだ)や、一般には知られていないラヴェルの佳作、果てはシャンソンの名曲「枯葉」なんてものまで収録されている。
これほど幅広い選曲なのに、アンソロジーにありがちな「寄せ集め」的なだらけた感じはまるでなく、安心して全曲に貫かれたパリの雰囲気を満喫することが出来ます。
それから、歌がいいですね。表情が豊かで、しかも決してしつこくない。やや線が細くて可憐な声質だけれど、のびやかでどこか凛とした雰囲気がある。きっとフランス音楽をやるための声です。こんな日本人歌手がいたとは……みなさん、これから要チェックですよ。
これほど幅広い選曲なのに、アンソロジーにありがちな「寄せ集め」的なだらけた感じはまるでなく、安心して全曲に貫かれたパリの雰囲気を満喫することが出来ます。
それから、歌がいいですね。表情が豊かで、しかも決してしつこくない。やや線が細くて可憐な声質だけれど、のびやかでどこか凛とした雰囲気がある。きっとフランス音楽をやるための声です。こんな日本人歌手がいたとは……みなさん、これから要チェックですよ。