2週間、糖質を断つというのが果たして出来るのか？
と思いつつ始めたら、どうにか続ける事が出来ました。空腹をがまんする訳では無いですし。
この間、4kg落とせました。
糖質のとり方を見直すきっかけにもなりました。

今までのような、食後「満腹で苦しい」の苦しい部分が不思議と無くなりました。
朝ジュースは今後も続けようと思います。

はじめは髪が痛んできたので、トリートメントとして使用しましたが、髪が生き返りました。料理に使用してもマイルドな味わいになります

確かに、ある程度までは体重が減りました。痛風が心配な人はまずこれから始めるといいという噂です。私は、痛風の発作があてやらねばと思い実践しています。食べるのを我慢するのではなく食べるものを変えるだけでいいんです。簡単なことですが、やはりダイエットは気持ち次第ですよね。炭水化物を腹いっぱい食べたくなってしまう時に、痛風の辛さを思い出しています。

表紙の裏、つまり２ページ目にケトン体の構造式がドーンと登場する。
何とも象徴的である。
アセト酢酸・3-ヒドロキシ酪酸・アセトン。
この本の目玉はケトン体は決して「悪者」ではなく、
むしろ「いい役者」である事が最近解って来た事実を伝えている所である。
実に素晴らしい。
この方策（白澤式ケトン体ダイエット）で増えてくるのは3-ヒドロキシ酪酸だと明記している所も更に良い。

日本糖尿病学会が糖質40％未満の糖質制限は危険と警鐘（2012/7/27）を鳴らしたこの御時世に、
糖尿病患者のみならず健常者にまで厳しい糖質制限（糖質20％）を薦める白澤教授。
実に画期的である。
学会が正しいのか、白澤教授が正しいのか、いずれそれ程遠くない将来判明する筈である。
ご本では１日3食と謳っているが、
朝はジュースのみなので、実質１日２食の厳しい糖質制限（カロリー比20％）が白澤式。
食間を出来るだけ空ける事もケトン体サイクル入りには大切なのだ。

18ｐ〜23ｐの緊急対談は特に秀逸。
曰く、
・脳がブドウ糖しか使えないって言うのは誤り。
・ケトン体が出る事は問題ではない。解釈が間違っていた。
・どうにかケトン体の悪物説を払拭したい。
・僕たちの世代はバランスの良い食事は60％が糖質で、あとの20％ずつを蛋白質と脂質からと習って来た。でも、それは間違っている。
・ケトン体が出ている状態って狩猟民族のモード。いいことづくしなので是非挑戦してみて欲しい。

ムック本らしく、カラー写真が実に綺麗で目でも楽しめる。
39ｐ〜のレシピ集もお見事。
但し、血中ケトン体1800〜2000μM/Lの私からすれば「糖質20％」は甘過ぎる。
長期間の実施は薦めていないところ（81ｐ）も不満足でなので星は4つ。
健康長寿・スローエイジングを目指す方にお勧め出来る良作である。
前著『「砂糖」をやめれば10歳若返る！』や
釜池豊秋先生の『糖質ゼロの健康法』と併せて読まれればと考える。