ファルコムミュージックのアレンジを数多く手がけた米光亮氏による、「イースIII」のアレンジバージョン。

ゲーム自体は賛否両論あるが、曲は名曲ぞろい。特に「翼を持った少年」「バレスタイン城」は聞いてほしい。原曲もさることながら、このアレンジもよく仕上がっている。
同様に「イース」「イースII」の米光亮氏によるアレンジCDも発売されているので要チェック。

イース完全版の完全な続編。と言うわけで前作をプレイしてないと訳がわからない部分もあります。1のレビューでも書きましたが、こちらもあくまで過去の作品。やっぱり現在のゲームに比べると基本的な部分では見劣りします。シンプルなゲームが好きと言う方もいるとは思いますが。
前作は体当たり一辺倒の戦闘システムでしたが、今作では魔法が登場。攻撃魔法（1つしかないけど）は敵を自動で追尾してくれるのでまるでシューティングゲームのような爽快感があります。
ストーリ面は前作の謎がすべて解け、古代イースを舞台にした物語が完結します。終盤~EDは感動モノ。
またオリジナルでも好評のOPムービーは音楽を含め凄まじい出来。
コレだけでも見る価値ありです。

絆イベントのせいで逆にクラスや仲間の絆を感じませんでした。
結局クラスというよりもリィンと誰かとの絆だけで、他のみんなとの関係が薄く感じてしまう。
みんながそれぞれの道へ行くのですが絆が深いキャラ以外はそこまでたどり着くのにどんな葛藤や思いがあったのかわからないままどんどん話が終わりに行ってしまった。
何周もプレイすればいいだけの話かもしれませんが、やはりそれでもリィンと誰かの絆だけ。
空のときのように主人公以外の他のキャラ同士の絆の深まりや関わり(アガットとティータ、シェラとオリビエ等)をもっと見せてほしかったです。
みんなそれぞれ個性があるのにそれを絆イベントという形で打ち消しているようにしか感じませんでした。
次回作があるならば、絆イベントはやめて空の時のような感じに戻ってほしいです。

個人的好みとしてポータブルゲームはアクションRPGが大好きです。
ゼルダシリーズかイースシリーズが楽しい。
アクションは苦手ですが，操作性にストレス無く，思い通りの動きが出来る。
よくできたゲームだな~と感心する。

軌跡シリーズはシステムを拡張しすぎて分かりにくくなってきた。
それに比べ，イースは単純にやっていて楽しい。
日本ファルコムはゲームにやや古典的なイメージがあるが，このシリーズだけは長く続けてほしい。

イースシリーズの原点、イース１と２を１つのパッケージに収めた完全版。

タイトルに完全版と付いているように今風にアレンジされている為、今から手を付ける方でもそんなに違和感はないでしょう。

それよりも、ストーリーの展開、音楽などは今でもほとんど色褪せていません。

まさに不朽の名作と言って良い作品です。