フクシ伝説 うちのとーちゃんは三冠王だぞ!
落合「高校卒業して秋田から上京してきたばかりの大学1年の7月だったかな、
突然ある日、寮から逃げ出してな。なんの連絡もしなかったから捜索願まで出されそうになって・・・
あの時、オレ、上野公園とか日比谷公園で夜を過ごしてたんだぞ。オレ、2週間以上、そういう生活してだんだよ」
「結局、最終的にお金がなくなって品川の交番で10円借りて電話して、秋田から捜索にきてた兄弟に助けてもらってな」
「結果、たった3ヵ月で大学を中退して秋田に帰ったんだ。秋田では工事現場の日雇いのアルバイトをして過ごしたんだよ」
「日雇いの仕事も毎日あるわけじゃないからな。一日中、何もしない、今で言うニートのような生活を1年半くらいしてた。
で、20歳になっていつまでも親のすねをかじっているわけにはいかないから、ある知り合いに『何か(仕事は)ありませんか?』と聞いたら、
東芝の期間従業員の仕事を紹介されたというわけだ」
「まぁ、オレだって高校から数えると、東芝府中に期間従業員として入るまで約5年間、まともに野球をしていなかったわけだ。
そんな人間がプロ野球に入って、今では監督をやらせてもらっている。人生どうなるかわからんぞ」
落合の息子であり本書の著者である福嗣氏は、身長186cm、体重120kgと恵まれた体格。
中学時代は野球をやっていたが、野球チームの先輩OBから「オマエのとーちゃんの解説は生意気だ」
と金属バットでヒザを割られてしまう。まともに歩くこともできずに、現場まで父親に迎えにきてもらうも暴行を受けた事実を隠し、
「プレー中のアクシデントでヒザをやっちゃってさ」と涙ぐましいウソをつく。
結局、このときの暴力で福嗣氏は両ヒザをやられて野球ができなくなった。
もしこの事件がなければ、長嶋、野村の息子のようにプロ入りしていたかもしれなかったのに。
落合は福嗣氏に言う。
「落合博満って名前を利用しろ」
「オレらがオマエの生活の面倒見られる間に、自分でなりたいものをゆっくり探せばイイ。オレはそう思っている。
そこの部分に関しては一般家庭とウチとの最大の違いだろうな」
落合は過去に7回野球をやめたそうですが、結果、選手としても監督しても偉大な実績を残し、
今でも野球でメシを食っています(僕が最も好きな野球選手の一人でもあります)。
これだから人生何があるかわかりません。
落合家ならではのルールは愛情にあふれています。
なかなか、泣ける本でした。
突然ある日、寮から逃げ出してな。なんの連絡もしなかったから捜索願まで出されそうになって・・・
あの時、オレ、上野公園とか日比谷公園で夜を過ごしてたんだぞ。オレ、2週間以上、そういう生活してだんだよ」
「結局、最終的にお金がなくなって品川の交番で10円借りて電話して、秋田から捜索にきてた兄弟に助けてもらってな」
「結果、たった3ヵ月で大学を中退して秋田に帰ったんだ。秋田では工事現場の日雇いのアルバイトをして過ごしたんだよ」
「日雇いの仕事も毎日あるわけじゃないからな。一日中、何もしない、今で言うニートのような生活を1年半くらいしてた。
で、20歳になっていつまでも親のすねをかじっているわけにはいかないから、ある知り合いに『何か(仕事は)ありませんか?』と聞いたら、
東芝の期間従業員の仕事を紹介されたというわけだ」
「まぁ、オレだって高校から数えると、東芝府中に期間従業員として入るまで約5年間、まともに野球をしていなかったわけだ。
そんな人間がプロ野球に入って、今では監督をやらせてもらっている。人生どうなるかわからんぞ」
落合の息子であり本書の著者である福嗣氏は、身長186cm、体重120kgと恵まれた体格。
中学時代は野球をやっていたが、野球チームの先輩OBから「オマエのとーちゃんの解説は生意気だ」
と金属バットでヒザを割られてしまう。まともに歩くこともできずに、現場まで父親に迎えにきてもらうも暴行を受けた事実を隠し、
「プレー中のアクシデントでヒザをやっちゃってさ」と涙ぐましいウソをつく。
結局、このときの暴力で福嗣氏は両ヒザをやられて野球ができなくなった。
もしこの事件がなければ、長嶋、野村の息子のようにプロ入りしていたかもしれなかったのに。
落合は福嗣氏に言う。
「落合博満って名前を利用しろ」
「オレらがオマエの生活の面倒見られる間に、自分でなりたいものをゆっくり探せばイイ。オレはそう思っている。
そこの部分に関しては一般家庭とウチとの最大の違いだろうな」
落合は過去に7回野球をやめたそうですが、結果、選手としても監督しても偉大な実績を残し、
今でも野球でメシを食っています(僕が最も好きな野球選手の一人でもあります)。
これだから人生何があるかわかりません。
落合家ならではのルールは愛情にあふれています。
なかなか、泣ける本でした。