表題曲の「踊ろよ、フィッシュ」は山下達郎さんの曲のカバーですが、私は原曲を知らなかったので今回聴き比べてみたのですが、
原曲は山下さんの特徴的でもあるいい意味でネチっこい(という表現でいいのかわかりませんが)歌い方に対して、
つりビット版のほうは過去のつりビットのシングル表題曲と同様に、
5人のハーモニーを前面に押し出したつりビットらしいさわやかな良い出来に仕上がっていると思いました。

両バージョンは歌い方は対照的で全く違いますが、カバー曲に時折ある原曲とそのファンを冒涜したようなアレンジというのは
今回のつりビット版にはないので原曲のファンの方も気に入ってくれるのではないかと思います。

次にカップリング曲についてですが、CDの版ごとにカップリング曲が異なるのでついでに全部の感想を書きます。

まず、初回限定盤に収録の「恋愛戦線異状あり」についてですが、
曲名通り恋愛がテーマの曲ですが、歌い方が「踊ろよ、フィッシュ」などの曲よりも少しかわいらしい感じでほほえましい感じですね。
こういう歌い方はどうしても好き嫌いが分かれたりしますが、こういう歌い方をすると大抵下手に聞こえるのですけど、
この曲ではそういう風には聞こえず、かわいらしさとうまさ(聴き心地の良さ)が両立できていて良い出来と言えると思います。

次は通常盤A収録の「ラムネ色のスケッチ」についてですが、
夏をイメージした曲で2ndシングルの「バニラな空」(冬の曲)と対になった曲と言えると思います。
この曲も良い出来と言えると思います。

最後に通常盤B収録の「WATER DRIVE」についてですが、
今回の4曲のうち唯一ソロパートがある曲になっています。
そういう意味ではメンバーの等身大に一番近い曲と言えるのかもしれません。

iTunesストアでは1曲150円(インディーズの為)で販売されているので
CDとうまく組み合わせて4曲揃えるのもいいのではないのでしょうか。