愛の流刑地 [DVD]
二人の世界勘が伝わって来たので私は満足です。共感もしました。
ただ、共感できない人には評価があまり良くないのではと思います。落ちのせいで話が後半少しだるくなってしまいましたが、色々考えて観ることができたので良かったです。
これは主に村尾と冬香の話なので、そこに一般論を持ってきてしまうのは、きっと万人を引き込めるような作品ではないと感じます。
色んな“好き”や“愛してる”があるということを再確認できました。
やはり豊川さんと寺島さんの演技が良かったです。表情やしぐさから感情が良く伝わって来ました。
裁判のシーンも好きです。関係者が出てきて、それぞれがそれぞれの気持ちを語ります。良くある流れではあると思いますが、いわゆる不倫というものが周囲に与えてしまう影響を思い知らされました。そして裁判で云う被害者側と加害者側がどれだけ遠くに位置しているのかも感じさせられました。
冬香はやはり不倫ということに悩んでいて、それでいて村尾への情熱が耐えないということで殺してくれと言ったことに関しての描写は分かりやすく出ていたと思います。
でももう少し村尾の迷いや感情を表現する場所があればなと思いました。最後にチョロチョロっと今までと温度差のあることを言われてしまったような感じもしますし、それでも冬香の気持ちがしっかりと伝わって来たので星5つを付けました。
ただ、共感できない人には評価があまり良くないのではと思います。落ちのせいで話が後半少しだるくなってしまいましたが、色々考えて観ることができたので良かったです。
これは主に村尾と冬香の話なので、そこに一般論を持ってきてしまうのは、きっと万人を引き込めるような作品ではないと感じます。
色んな“好き”や“愛してる”があるということを再確認できました。
やはり豊川さんと寺島さんの演技が良かったです。表情やしぐさから感情が良く伝わって来ました。
裁判のシーンも好きです。関係者が出てきて、それぞれがそれぞれの気持ちを語ります。良くある流れではあると思いますが、いわゆる不倫というものが周囲に与えてしまう影響を思い知らされました。そして裁判で云う被害者側と加害者側がどれだけ遠くに位置しているのかも感じさせられました。
冬香はやはり不倫ということに悩んでいて、それでいて村尾への情熱が耐えないということで殺してくれと言ったことに関しての描写は分かりやすく出ていたと思います。
でももう少し村尾の迷いや感情を表現する場所があればなと思いました。最後にチョロチョロっと今までと温度差のあることを言われてしまったような感じもしますし、それでも冬香の気持ちがしっかりと伝わって来たので星5つを付けました。
マリッジリング 小橋めぐみ 渡辺淳一 APD-1230 [DVD]
な不倫の話だった。懐かしくなったもの。大抵の不倫はこうやって始まるんじゃないでしょうか。
不倫て、やることは一つですし、お互いがOK出せば肉体関係なんて早々と結んでしまいますよ。
プロセスなんて不倫にはあんまりなくて、いきなり始まる人が多いと思う。
そういう意味で非常にリアルだった。
ホテルで初めて結ばれるとこや、一緒にお風呂に入りダラダラ話す場面しかり、誕生日に甘い言葉を囁かれたり。
仕事場でセックスとか、不倫の日常をこれでもか、と詰め込んだドラマです。
結局二人は別れないでズルズルいくでしょうね。身体が合ってしまうとなかなか別れられないもんです。
不倫ってこうなんだ、と学ぶには持ってこいの映画。あまりのリアルさに☆5。
女の私から見ても女優はすんごく綺麗。
保坂尚樹が嵌まるのもよくわかります。巨乳じゃないけど、清楚な中に妖艶さがあって、いいバランスです。
男の方はこういう女性、好きな人は多いでしょうね。
若い女の子の揺れる心、性欲も丁寧に描いてます。渡辺淳一っていうのが意外でした。いつもエロ熟年カップルが中心なのに。
不倫て、やることは一つですし、お互いがOK出せば肉体関係なんて早々と結んでしまいますよ。
プロセスなんて不倫にはあんまりなくて、いきなり始まる人が多いと思う。
そういう意味で非常にリアルだった。
ホテルで初めて結ばれるとこや、一緒にお風呂に入りダラダラ話す場面しかり、誕生日に甘い言葉を囁かれたり。
仕事場でセックスとか、不倫の日常をこれでもか、と詰め込んだドラマです。
結局二人は別れないでズルズルいくでしょうね。身体が合ってしまうとなかなか別れられないもんです。
不倫ってこうなんだ、と学ぶには持ってこいの映画。あまりのリアルさに☆5。
女の私から見ても女優はすんごく綺麗。
保坂尚樹が嵌まるのもよくわかります。巨乳じゃないけど、清楚な中に妖艶さがあって、いいバランスです。
男の方はこういう女性、好きな人は多いでしょうね。
若い女の子の揺れる心、性欲も丁寧に描いてます。渡辺淳一っていうのが意外でした。いつもエロ熟年カップルが中心なのに。
孤舟 (集英社文庫)
大谷威一郎、常務執行役員を最後に1年半前に60歳で退職。バブル期に二子玉川の4LDKマンションを5500万円で購入し、3年前にローン返済。妻の洋子と、別居の長男哲也、長女美佳の4人家族。元勤務先は広告大手の東亜電広で、52歳で執行役員、55歳で常務執行役員になる。60歳の手前で子会社大阪東亜の社長での転出話を屈辱的と蹴って退職した。そこからがあまりに情けない男の物語だ。自由な時間をゆっくり楽しもうと思っていたが、現実はほど遠い。家の中では何もしない。今日をどう過ごすか、どこに出掛けようかと。1日の長さに堪え切れず不安と苛立ちが高じ、結局は妻は主人在宅ストレス症候群だ。おカネは全て妻が管理し、自分で自由に使えない。朝起きれば犬コタロウと散歩、戻れば妻に追い立てられデパート、スーパー、図書館で時間をつぶす。帰宅後TVの前で酒飲んで眠る。あまりに情けない。大手企業の常務でつまらない辞め方をした男、これまで会社のカネで毎夜の食事・バー・クラブでの接待との落差。挙げ句にこの男はデートクラブに入会し小西佐智恵27歳に入れ込む。虎ノ門のホテルのレストラン、渋谷の40階最上階のレストラン、タクシー、小遣いで10万円単位で使っていく。斯様な団塊世代の情けない男がこの世にどれだけいるか知らぬが、斯様なストーリーでは小説として何の意味も無い。大手企業の元常務ならその見識と経験と人脈で何か出来なければおかしい。何も出来ないなら家で風呂掃除と食器でも洗えと言いたい。60歳の男が結婚前の27歳に入れ込むのはみっともない。より年相応の女性と関係を深めるべき。定年後ダメ男を描くに、もっと奥が深い作品が書けるはずだ。貧しいストーリー展開に、作品自体何とも情けない限りだ。
仁術先生 (集英社文庫)
渡辺さんは、1933年北海道生まれ、そして、本年4/30、惜しくも亡くなられたことはよく御存じのことと思います。
渡辺さんは、札幌医大を卒業後、母校に残り、1966年同校整形外科講師になりましたが、日本で最初の心臓移植をテーマにした、
小説心臓移植を発表し、いろいろ経緯はあったようですが、母校を去ることになります。
そして、1970年光と影で第69回直木賞を受賞し、本格的作家としての道を歩むことになります。
また、渡辺さんは、評伝、医療、恋愛、エッセイ 等様々なジャンルの作品を発表されています。
本書に収録されている作品は、1971年~1973年にかけて、各種の雑誌、新聞に掲載されたもので、いずれも単行本化されていません。
時期的に見て、直木賞受賞後の創作意欲が盛り上がったあがったころの作品だと考えられます。
全6作品収録されていますが、仁術先生・シリーズの4作品は、掲載誌は様々ですが、大学病院が厭になり、
東京の下町の個人病院に勤務することになった円城寺優が主人公で、自身の診た患者を通し、下町の人達の人情、生活 等を
ユーモアを交えて描いたものです。主人公自体も作者の分身のようですし、
また、その内容も自身の体験が相当入っているものと思われます。腰抜けの二人 も同傾向の作品です。
「医は仁術」といっても は、讀賣新聞に掲載されたエッセイで、本作のみ」小説ではありません。
いずれの作品も傑作とはいきませんが、渡辺さんの体験を生かした作品で、気楽に読める作品がそろっています。
渡辺さんは、札幌医大を卒業後、母校に残り、1966年同校整形外科講師になりましたが、日本で最初の心臓移植をテーマにした、
小説心臓移植を発表し、いろいろ経緯はあったようですが、母校を去ることになります。
そして、1970年光と影で第69回直木賞を受賞し、本格的作家としての道を歩むことになります。
また、渡辺さんは、評伝、医療、恋愛、エッセイ 等様々なジャンルの作品を発表されています。
本書に収録されている作品は、1971年~1973年にかけて、各種の雑誌、新聞に掲載されたもので、いずれも単行本化されていません。
時期的に見て、直木賞受賞後の創作意欲が盛り上がったあがったころの作品だと考えられます。
全6作品収録されていますが、仁術先生・シリーズの4作品は、掲載誌は様々ですが、大学病院が厭になり、
東京の下町の個人病院に勤務することになった円城寺優が主人公で、自身の診た患者を通し、下町の人達の人情、生活 等を
ユーモアを交えて描いたものです。主人公自体も作者の分身のようですし、
また、その内容も自身の体験が相当入っているものと思われます。腰抜けの二人 も同傾向の作品です。
「医は仁術」といっても は、讀賣新聞に掲載されたエッセイで、本作のみ」小説ではありません。
いずれの作品も傑作とはいきませんが、渡辺さんの体験を生かした作品で、気楽に読める作品がそろっています。