文学者というより社会評論家と言う感じ。
日本のあいまいな精神風土を痛烈に批判している。
また、頭だけで考える文章家を痛烈に批判している。肉体から遊離した精神だけの議論を死物・偽物と断じている。
学歴非エリートがケツをまくって言いたいことをはっきり言っている。
率直な意見にハッとさせられるのが良い。ただ、浅いところも多い感じがする。今回は「続堕落論」と「教祖の文学」が良かった。

戦争という非常事態、非常事態ゆえの純粋さ、終戦後に堕ちていく人々、その中をいかに生きていくかを考えた抜いた一冊です。

未曾有の震災で混乱する今こそ、一考の価値があると思いました。

男女間における男の特質、女の特質が巧みに描かれていて、一部身につまされる思いがしました。推測ですが、著者の狙いは、首の陳列による肉体の生々しさをこれでもかとばかり見せつけておいて、ラストで突然肉体を消滅させることにより、読者に死を体感させることにあるのではないかと感じました。

麻生久美子という人が気になって購入したのですが。
柄本明もすごいですね。
こんな映画が好きです。
その人のしていることや、発言だけを見ているとイメージが固定されがちですが。
実際の本質がどこにあるかを見極めることや、それが出来たときの嬉しさなどが楽しめると思います。
エンディングのピカドンが微妙なので、マイナス星一つにしました。