8・15と3・11―戦後史の死角 (NHK出版新書 388)
標題のような視点を出している著書が増えてきた。村上兵衛『守城の人』上田篤『小国大輝論』などとも併読を薦める。歴史的事実を無視しようとする勢力にも警鐘を出している。
吸血鬼と精神分析 (カッパ・ノベルス)
前作、『オイディプス症候群』から大分待たされたけど、矢吹駆シリーズの最新刊。今回は、その前作の事件からしばらくたって起きた吸血鬼事件を主人公、ナディア・モガールと矢吹駆が追う。相変わらず分厚い一冊。
待ったかいがあってとても楽しめました。このシリーズ、最初に読んだのが高校生の頃だから、もう25年、30年近く読み続けているけど、もう待たされるのは慣れっこ。何年か一度、分厚くて読み応えるのあるのを読ませてくれれば、もうファンとしては満足なんだけど、今回も大満足。
ジャック・ラカンをモデルにした精神分析家や東欧に伝わるヨーロッパ伝説、ルーマニアのチャウセスクの話、キリスト教の話と、自分好みのテーマが満載だった。ただ、それぞれが、以前の作品に取り上げられていたテーマに比べるとちょっと薄いというか浅い気がする。惜しいなぁ。また、前半部分の展開の緩さと後半の謎解き部分の展開の性急さがどうもちぐはぐな感じ。
とはいっても、さすが笠井潔、うまくまとめてる。あぁ、やっぱり自分はこのシリーズが好きなんだなぁ。もう、次の作品が読みたくなってきた。それとも、新作が出るまで暫く掛かるだろうから、また第1作から読みなおしてみるかな。
待ったかいがあってとても楽しめました。このシリーズ、最初に読んだのが高校生の頃だから、もう25年、30年近く読み続けているけど、もう待たされるのは慣れっこ。何年か一度、分厚くて読み応えるのあるのを読ませてくれれば、もうファンとしては満足なんだけど、今回も大満足。
ジャック・ラカンをモデルにした精神分析家や東欧に伝わるヨーロッパ伝説、ルーマニアのチャウセスクの話、キリスト教の話と、自分好みのテーマが満載だった。ただ、それぞれが、以前の作品に取り上げられていたテーマに比べるとちょっと薄いというか浅い気がする。惜しいなぁ。また、前半部分の展開の緩さと後半の謎解き部分の展開の性急さがどうもちぐはぐな感じ。
とはいっても、さすが笠井潔、うまくまとめてる。あぁ、やっぱり自分はこのシリーズが好きなんだなぁ。もう、次の作品が読みたくなってきた。それとも、新作が出るまで暫く掛かるだろうから、また第1作から読みなおしてみるかな。