秘書はスーパーサディスティック (ガッシュ文庫)
タイトルが直球すぎてやや気遅れしましたがS眼鏡攻に飢えていたので購入しました。
平凡な主人公が大企業の会長の孫の代役として抜擢され、攻により教育される、というよくある身代わりものですが、無理めな展開も無難におさめ、文章も読みやすく楽しめました。
前半の攻の秘書の行動はドSというかいじめに見えるような…
(プールに突き落とすというのは大人としてどうだろう(^_^;))
受も前半は真剣に嫌がっているし、脅迫しながら行為に及ぶあたりはこらこら犯罪だよと言いたくなりましたが、攻の熱烈な愛情表現に後半あたりから受がほだされて甘い感じになり、最終的にドSの秘書はわんこ攻に。
さらっと読めて後に残らない。
イラストも癖がない上手さで読者を全く邪魔をしない(これは貴重では)。
正直総合的に物足りないですが、ブレイクタイムにちょうどよいBLではないでしょうか。
平凡な主人公が大企業の会長の孫の代役として抜擢され、攻により教育される、というよくある身代わりものですが、無理めな展開も無難におさめ、文章も読みやすく楽しめました。
前半の攻の秘書の行動はドSというかいじめに見えるような…
(プールに突き落とすというのは大人としてどうだろう(^_^;))
受も前半は真剣に嫌がっているし、脅迫しながら行為に及ぶあたりはこらこら犯罪だよと言いたくなりましたが、攻の熱烈な愛情表現に後半あたりから受がほだされて甘い感じになり、最終的にドSの秘書はわんこ攻に。
さらっと読めて後に残らない。
イラストも癖がない上手さで読者を全く邪魔をしない(これは貴重では)。
正直総合的に物足りないですが、ブレイクタイムにちょうどよいBLではないでしょうか。
サディスティック・マリア (角川文庫)
いわゆる「TL」の文脈ではあまり評価されなそうなので、レーベルと作家が沈没するのを危惧して
あえて投票します。はじめに、私は異性愛者の男性です。あくまでその立場から。
さて、この本には、フランス書院をはじめとする男性向け官能小説の多くが取りこぼしてしまっている
良質のエロがあります。お約束通りにやるべきことをやるのはポルノである以上当然ですが、
事態が「お約束」のレールの上を当たり前のように進行すると興ざめですし、そういうものが多すぎます。
この作品は、本番に至るまでに「欲望に堕ちるかどうか」のサスペンスが意識されていて、興ざめしません。
言い方を変えます。凡百のポルノでは、しばしば男女のどちらかが相手に対してあらかじめ発情した上で
欲望の主体として襲ったり誘惑したりオーケーサインを出したりするわけですが、
本作の特に前半では、男女が相互に相手の発情を喚起していき、主体を超えた欲望に巻き込まれるようにして
行為に至ってしまう感じがあります(女が実は主体的に誘惑していたことが事後的に開示されますが)。
まあ、ポルノレーベルから出ていない、エロい文学作品にむしろ上記のようなものは多いわけですが、
それらはいざ本番の行為描写に至っては、気取りがあるため実用性がありません。
一方こちらは、行為描写では「ふあァッ…やぁ、う、ン…!」みたいな声とか「ちゅぷ」みたいな擬音とか、
文学を志す作家にはとても採用できないベタな文章をちゃんと駆使してくれています。
ただ、絶頂場面等に、若干の気取りが残っているようで、そのあたりはフランス書院的な
凡庸な文体に振り切っちゃった方が、実用品としてより美しいと私は思います。次回に期待。
なお、本作だけでなく、マンガ家も含めた女性作家の作品によく見られる美点ですが、
女が味わう快楽が本当に気持ちよさそうに描かれる点も高く評価したいです
(この作家が本当に女性なのかどうかはわかりませんが)。
また、個人的に近親相姦系が非常に苦手で萎えまくるタチなのですが、本作は全く
そちら系ではありませんでした。あらすじにおいて明らかにされているように
実際は父娘ではないという設定ですし、物語の中でも娘の側が
はじめからそうでないことを知っていて一貫して非−娘として振る舞うからです。
あだち充『みゆき』と同じ構造ですね(男は自分の欲望抑圧、女は確信犯)。
私同様に相姦系が苦手な人が敬遠しないように、申し添えました。
以上、「クロスラブ」レーベルがこちらの方向性(つまり私のような男性にも届く方向性)を
引き続き積極的に展開し、我が国のポルノグラフィの水準向上に貢献してくれることを期待しての、
応援の一票でした。
あえて投票します。はじめに、私は異性愛者の男性です。あくまでその立場から。
さて、この本には、フランス書院をはじめとする男性向け官能小説の多くが取りこぼしてしまっている
良質のエロがあります。お約束通りにやるべきことをやるのはポルノである以上当然ですが、
事態が「お約束」のレールの上を当たり前のように進行すると興ざめですし、そういうものが多すぎます。
この作品は、本番に至るまでに「欲望に堕ちるかどうか」のサスペンスが意識されていて、興ざめしません。
言い方を変えます。凡百のポルノでは、しばしば男女のどちらかが相手に対してあらかじめ発情した上で
欲望の主体として襲ったり誘惑したりオーケーサインを出したりするわけですが、
本作の特に前半では、男女が相互に相手の発情を喚起していき、主体を超えた欲望に巻き込まれるようにして
行為に至ってしまう感じがあります(女が実は主体的に誘惑していたことが事後的に開示されますが)。
まあ、ポルノレーベルから出ていない、エロい文学作品にむしろ上記のようなものは多いわけですが、
それらはいざ本番の行為描写に至っては、気取りがあるため実用性がありません。
一方こちらは、行為描写では「ふあァッ…やぁ、う、ン…!」みたいな声とか「ちゅぷ」みたいな擬音とか、
文学を志す作家にはとても採用できないベタな文章をちゃんと駆使してくれています。
ただ、絶頂場面等に、若干の気取りが残っているようで、そのあたりはフランス書院的な
凡庸な文体に振り切っちゃった方が、実用品としてより美しいと私は思います。次回に期待。
なお、本作だけでなく、マンガ家も含めた女性作家の作品によく見られる美点ですが、
女が味わう快楽が本当に気持ちよさそうに描かれる点も高く評価したいです
(この作家が本当に女性なのかどうかはわかりませんが)。
また、個人的に近親相姦系が非常に苦手で萎えまくるタチなのですが、本作は全く
そちら系ではありませんでした。あらすじにおいて明らかにされているように
実際は父娘ではないという設定ですし、物語の中でも娘の側が
はじめからそうでないことを知っていて一貫して非−娘として振る舞うからです。
あだち充『みゆき』と同じ構造ですね(男は自分の欲望抑圧、女は確信犯)。
私同様に相姦系が苦手な人が敬遠しないように、申し添えました。
以上、「クロスラブ」レーベルがこちらの方向性(つまり私のような男性にも届く方向性)を
引き続き積極的に展開し、我が国のポルノグラフィの水準向上に貢献してくれることを期待しての、
応援の一票でした。
虹伝説 [DVD]
当時のfusionの立役者、高中さんのライブです。
衣装、楽器、楽曲のすべてにこだわりが感じられ意気込みを感じることが出来るとてもすばらしいライブ版です。
若い人たちにもぜひ見て欲しい作品です。
衣装、楽器、楽曲のすべてにこだわりが感じられ意気込みを感じることが出来るとてもすばらしいライブ版です。
若い人たちにもぜひ見て欲しい作品です。