悪魔のいけにえ 特別価格版 [DVD]
全米で実在した猟奇殺人鬼エド・ゲインをモデルに製作されたホラー映画史上“空前絶後の最恐映画”。本当にこんな恐怖映画、観たことがない。登場人物への感情移入を一切排した一見ドキュメントと見間違うタッチで16mmでブロー・アップされたざらついたフィルムに刻まれたこの映画の持つ底知れぬ恐怖と緊迫感は、掛け値なしに尋常ではない。キューブリックの「時計じかけのオレンジ」が、管理社会への警鐘を鳴らしながらも、反社会的で暴力とセックスへの悪魔的快楽に酔ってしまう危なさと魅力に満ち溢れていた様に、観る者を心理的に追い込みながらも、いつの間にか、その極めつけの狂気と異常が醸し出す悪夢の世界に釘付けにさせてしまうドラック的な魅力を持った傑作。他のレビュアー諸氏が皆昂揚し、絶賛している気持ちが良く分かる(笑)。何せ、レザー・フェイスが登場する前の冒頭の15分間からして、何とも言えぬ異様な不安感に陥れるムードが充満しているのが凄い。監督は、この1本のみで生涯語り継がれる存在となったトビー・フーパー。ニューヨーク近代美術館にも収蔵されていると言う今作、昨今の過剰なスプラッター、コケオドシ、残虐な殺人描写のみセンセーショナルな凡百なホラーしか観たことがない方こそ観て欲しい。本当の恐怖映画の醍醐味が体感できる。
悪魔のいけにえ [Blu-ray]
マニア待望の3枚組なのですが、なぜか
肝心の特典ディスクの内容が不明だったので
調べてみました。安心して購入してください。
16mmオリジナルネガフィルムからHDト
ランスファーしたマスターを使用しています。
【本編ディスク】
・オーディオ・コメンタリー(音声解説)収録
■キャスト編:マリリン・バーンズ、ポール・A・パーテイン、
アレン・ダンジガー、ロバートA.バーンズ
■スタッフ編:トビー・フーパー、ダニエル・パール(撮影)、
ガンナー・ハンセン(レザーフェイス役)
・トレーラー
・TV&ラジオ・スポット
【特典ディスク1】
・ドキュメンタリー"Flesh Wounds"(74分)
・ガンナー・ハンセン(レザーフェイス役)が案内する
『悪魔のいけにえ』の館
・削除されたシーン
・アウトテイク
・NGシーン
・スチール・ギャラリー
【特典ディスク2】
・TV放映時の日本語吹替バージョン「悪魔のいけにえ」(約65分)
・日本での劇場公開版予告編
◆封入特典
・ブックレット
・劇場パンフレット(復刻縮小版)
肝心の特典ディスクの内容が不明だったので
調べてみました。安心して購入してください。
16mmオリジナルネガフィルムからHDト
ランスファーしたマスターを使用しています。
【本編ディスク】
・オーディオ・コメンタリー(音声解説)収録
■キャスト編:マリリン・バーンズ、ポール・A・パーテイン、
アレン・ダンジガー、ロバートA.バーンズ
■スタッフ編:トビー・フーパー、ダニエル・パール(撮影)、
ガンナー・ハンセン(レザーフェイス役)
・トレーラー
・TV&ラジオ・スポット
【特典ディスク1】
・ドキュメンタリー"Flesh Wounds"(74分)
・ガンナー・ハンセン(レザーフェイス役)が案内する
『悪魔のいけにえ』の館
・削除されたシーン
・アウトテイク
・NGシーン
・スチール・ギャラリー
【特典ディスク2】
・TV放映時の日本語吹替バージョン「悪魔のいけにえ」(約65分)
・日本での劇場公開版予告編
◆封入特典
・ブックレット
・劇場パンフレット(復刻縮小版)
悪魔のいけにえ スペシャル・エディション コンプリートBOX(3枚組) [DVD]
今回の再発で初めて見ましたが、いや〜とんでもなく面白かった!
これ程まで異常なテンションに支配された作品は、滅多に
ないと思います。
レザーフェイスをはじめとするキ○ガイ一家は超人的な存在
ではなく、標的となる若者達と同じ人間として描かれています。
だからこそ現実的で怖い。精神的にくるものが半端なく大きい。
あんなのに夜の森で追いかけられたら・・・と思うと心底
ゾッとしますね(レザーフェイスがまた、やたら足速いし)
人間として等身大に描くことで笑えるシーンもあります。
しかし同時に本当に嫌に感じるシーンも。仲間もどこか
歪んでいて、自己中心的で偏執的なフランクリンは狂気すら感じます。
どこまで本気でどこまで冗談かはわからないけれど、
トビー・フーパーは他のホラー映画の監督とは大いに着眼点が違い、
極限状態での行為ではなく精神性に迫っている気がします。
怖くて笑えて切ない部分もあり・・・ホラーを通じて「人」を
味わえる作品でもあるでしょう。
最後にもう一つ、主演のマリリン・バーンズも最高でした。
彼女の魂の底から出してるって感じの絶叫、あれが作品の
リアリティを更に高めています。
汗まみれ泥まみれになりながらもがき、足掻く。
やはりホラー映画の女優はとても美しく映ります。
少なくとも今まで見たホラー映画の中ではダントツの1位でした。
買ったその日に2回見た映画は久しぶりです。
これ程まで異常なテンションに支配された作品は、滅多に
ないと思います。
レザーフェイスをはじめとするキ○ガイ一家は超人的な存在
ではなく、標的となる若者達と同じ人間として描かれています。
だからこそ現実的で怖い。精神的にくるものが半端なく大きい。
あんなのに夜の森で追いかけられたら・・・と思うと心底
ゾッとしますね(レザーフェイスがまた、やたら足速いし)
人間として等身大に描くことで笑えるシーンもあります。
しかし同時に本当に嫌に感じるシーンも。仲間もどこか
歪んでいて、自己中心的で偏執的なフランクリンは狂気すら感じます。
どこまで本気でどこまで冗談かはわからないけれど、
トビー・フーパーは他のホラー映画の監督とは大いに着眼点が違い、
極限状態での行為ではなく精神性に迫っている気がします。
怖くて笑えて切ない部分もあり・・・ホラーを通じて「人」を
味わえる作品でもあるでしょう。
最後にもう一つ、主演のマリリン・バーンズも最高でした。
彼女の魂の底から出してるって感じの絶叫、あれが作品の
リアリティを更に高めています。
汗まみれ泥まみれになりながらもがき、足掻く。
やはりホラー映画の女優はとても美しく映ります。
少なくとも今まで見たホラー映画の中ではダントツの1位でした。
買ったその日に2回見た映画は久しぶりです。
悪魔のいけにえ [VHS]
若きフーパーの演出が冴えわたったビザール・ホラーの傑作。撮影、編集ともに見事な出来ばえで、ざっくり裂ける傷口をうつさなくても「痛い!」と思わせてしまう技巧がすごい。観客を劇中の犠牲者もろとも理解しがたい状況に投げ入れ、ショックを叩き込むことだけを狙った脚本のためドラマ性は皆無。その漂白させたような独特の恐怖感覚は、いかにもカルト的だ。神経を逆なですることしか考えていないサウンドトラックも本作のすさんだ魅力を十二分に高めていて本当に素晴らしい。この作風そのままのアクション・スリラーなんぞがあったら面白いだろうなと、いつも夢想してしまう。