新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)
今となっては「アンチミステリ」ということを知りつつ、この本を読む人が大概だろう。なので、裏切られたという感想を持つことは難しいのかも知れない。
私も例にもれず、「どこがアンチなんだろう?」という読み方を最初からしていたので、読後には「裏切られた」という風ではなく、「あーなるほど」と思った。
しかし、ミステリ殺しの構造がバレていても、生きることの虚しさ、ミステリとは何か、など色々な議題を振ってくれる貴重な本に変わりはないように思える。
この本に、純文学的(文体ではない)なストイックさを感じるのは私だけだろうか。
読み手を裏切ることの先を目指した作品のような気がする。
私も例にもれず、「どこがアンチなんだろう?」という読み方を最初からしていたので、読後には「裏切られた」という風ではなく、「あーなるほど」と思った。
しかし、ミステリ殺しの構造がバレていても、生きることの虚しさ、ミステリとは何か、など色々な議題を振ってくれる貴重な本に変わりはないように思える。
この本に、純文学的(文体ではない)なストイックさを感じるのは私だけだろうか。
読み手を裏切ることの先を目指した作品のような気がする。
新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)
推理小説三大奇書の一つに数えられる作品ですが
他2つに比べてたら、圧倒的に読みやすく
それでいてミステリとしてもすごくよくできている
素直に「名作」と思える作品でした。
犯人にあたる人物が最後に登場人物たち(+α)にかける言葉は
心打たれるものがあり、考えさせられたりもしました。
ただ
ここが奇書とされる由縁なのですが
『十戒』、『二十則』、『幻影城』などなど
ミステリな用語が頻繁に出てきて
登場人物たちが(妙な)推理をするのに参照したりするので
その辺りをある程度は知ってるくらいのミステリの知識はあったほうが
より楽しめる作品ではあると思います。
いろいろなミステリをある程度読み込んでから辿り着くべき
至高のミステリといえる作品だと思います。
他2つに比べてたら、圧倒的に読みやすく
それでいてミステリとしてもすごくよくできている
素直に「名作」と思える作品でした。
犯人にあたる人物が最後に登場人物たち(+α)にかける言葉は
心打たれるものがあり、考えさせられたりもしました。
ただ
ここが奇書とされる由縁なのですが
『十戒』、『二十則』、『幻影城』などなど
ミステリな用語が頻繁に出てきて
登場人物たちが(妙な)推理をするのに参照したりするので
その辺りをある程度は知ってるくらいのミステリの知識はあったほうが
より楽しめる作品ではあると思います。
いろいろなミステリをある程度読み込んでから辿り着くべき
至高のミステリといえる作品だと思います。