ヴィン・ディーゼル演じる「逃し屋」が主人公の箱庭系ドライビング・アクションゲーム。トロフィー対応、英語字幕表示可。パッケージは「誰これ？」って感じですがゲーム内のCGキャラクターはちゃんとヴィン・ディーゼルそっくりですのでご安心を。声も本人が当てています。

グラフィックの水準はセインツロウ2と同じか、ちょっと上くらいのレベル。かなり激しいアクションシーンでもフレームレートの劣化はほぼなく、安定して遊べます。

他の箱庭系と同じく、ミッションではミニマップのマーカーに従って進むタイプですが、細かい目標はテキストにて指示されます。同乗しているNPCが指示する道を進まないといけないシーンや、相手の車は防弾仕様なので体当たりで倒せ！みたいな指示が出たりもします。なので多少英語が解らないと何をしてよいか解らないシーンが結構多いです。

舞台はスペイン・バルセロナ。スラムのような地区から都会的な街並み、シーサイドのエリアもあり、フリープレイでのんびりドライブするのも楽しい風景が広がっています。サグラダ・ファミリアやバルセロナ凱旋門も見れます。

パッケージどおり、銃を使用するシューター・アクションあり。（メインミッションを２〜３つ進めたあたりから）。ロックオン式でゴッドファーザーやGTAみたいな大味シューターで難度は低め。フリーモードでも銃は使用できますが、一般人はおろか警官も無敵なため、フリープレイでは銃で暴れまわるのは意味がない。メインミッションにおいては銃撃シーンは頻繁に出てきます。

ドライビング・アクションがこのゲームの肝で、真横にスライドしての体当たり攻撃、運転しながらのバレットタイムや、走行中に他の車に飛び移ってジャックしたりと、ユニークなアクションが揃っており、敵を華麗に蹴散らした時の爽快感はなかなかのもの。反面レーシングゲームとしての作りは中途半端で、速度メーターはなく、車種ごとの性能差も解りにくい。ちょっとドリフトすれば連続でニトロ・ブーストできる。レース物としてもバランスは大味な印象。シビアさはないが、気軽に楽しめる感があります。

ミッションやミニゲームのチェイスシーンではパトカーやギャング車の妨害が物凄く激しく、殆どのシーンで敵は無限湧きでカンタンに振り切る事もできないため、かなりスリル満点ですが中盤以降のミッション難度はかなり高め。アクション系が苦手な人は注意。難易度設定が無いため、ミニゲームをこなして各能力をアップグレードすれば多少は楽になりますが、一般車もランダムに登場するためかなり運の要素も絡んできます。

本格レーシングゲームのファンや車をカスタマイズしたりコレクションして楽しみたい方にとっては若干、中途半端な出来。ちょっと変わった箱庭アクション・ゲームを探している方、ヴィン・ディーゼルのファンにオススメ。

日本版は終了してしまったオンライン対戦が、
この北米版ではまだ継続しています。

やはりこのゲームのオンラインは最高です！
さすがに人数は少なくなってきましたが、土日の午前中などは
まだまだ人が居るのでOKです。

私は日本版の１、２両方プレイしましたが、１の独特の雰囲気が好きで
未だにたまにプレイしたくなります。

これから１を買おうと思っている人は絶対北米版を買うべきです。
どうせ日本版もゲーム内は全部英語だし困ることはありません。

新世界に入る前の名場面がほとんどと言っていい程書いてあります。マイナス点もほとんどないので文句なしの☆5です。