新・何がなんでも作家になりたい!
最近は本当に作家、小説家になりたいという人が多くて、ある新人賞の場合、その雑誌の購読者数よりも賞への応募者の方が多かったとか。それくらい作家志望の人で世の中あふれているらしい。
この本は小説家になりたい人のために、小説家業界(出版界全般ではなく小説家の業界)の仕組みを実践的に解説したものだ。文章読本や小説家養成講座ではない。あくまでも小説家になるための基礎的な知識を知ってもらおうという意図で書かれている。驚くような内容はほとんどないのだが、一貫して主張しているのは、「夢を追う」だけでは達成できない世界であること。実力、運、時代の流れ、多くのものが作用して成功不成功が決まる。そして成功の確率は極めて低い。だったら趣味でやればいいじゃないという人もいるだろうが、小説家に関しては他の読者に読まれなければ作品ではない。完成しても全く満足感がない。だから小説を書くのであればあくまでもプロ=出版を目指すべきだ。プロになるには孤独に耐える力、規則正しい生活を送れる自制心、飽くなき探究心、調べることをいとわないまめさ、など様々な能力が必要になる。それにさらに発想力、想像力、文章力も必要なのだから大変だ。
しかし、作品が一つでも出版されれば大手を振って「作家」と名乗ることが出来る。この快感が何ともいえないのだろう。わずかなものだけに許される称号。
わたしは前作も読んだが、この10年の間に、社会も変わったし、著者自身も変わった。前言を翻しているところが多々あって面白い。
たとえば前著では「小説を書く上で一番むずかしこと」は「最後まで書く」だったが、本作では「とりあえず書く」だとしている。多くの作家が書けないことに一番悩んでいる。
前著では新人賞には実質的な年齢制限があるとしていたが、本著ではそれは撤廃。
前著では新人賞の応募作品の使い回しを推奨していたが、今回は厳禁。
パソコンの使い方に多くの紙面が割かれているが、これはある年代以降では常識程度のこと。インターネットの活用は役に立つかも知れない。
いずれにしても非常にまじめに書かれた本であり、小説家を志していて、悩んでいる人は一読する価値はある。
この本は小説家になりたい人のために、小説家業界(出版界全般ではなく小説家の業界)の仕組みを実践的に解説したものだ。文章読本や小説家養成講座ではない。あくまでも小説家になるための基礎的な知識を知ってもらおうという意図で書かれている。驚くような内容はほとんどないのだが、一貫して主張しているのは、「夢を追う」だけでは達成できない世界であること。実力、運、時代の流れ、多くのものが作用して成功不成功が決まる。そして成功の確率は極めて低い。だったら趣味でやればいいじゃないという人もいるだろうが、小説家に関しては他の読者に読まれなければ作品ではない。完成しても全く満足感がない。だから小説を書くのであればあくまでもプロ=出版を目指すべきだ。プロになるには孤独に耐える力、規則正しい生活を送れる自制心、飽くなき探究心、調べることをいとわないまめさ、など様々な能力が必要になる。それにさらに発想力、想像力、文章力も必要なのだから大変だ。
しかし、作品が一つでも出版されれば大手を振って「作家」と名乗ることが出来る。この快感が何ともいえないのだろう。わずかなものだけに許される称号。
わたしは前作も読んだが、この10年の間に、社会も変わったし、著者自身も変わった。前言を翻しているところが多々あって面白い。
たとえば前著では「小説を書く上で一番むずかしこと」は「最後まで書く」だったが、本作では「とりあえず書く」だとしている。多くの作家が書けないことに一番悩んでいる。
前著では新人賞には実質的な年齢制限があるとしていたが、本著ではそれは撤廃。
前著では新人賞の応募作品の使い回しを推奨していたが、今回は厳禁。
パソコンの使い方に多くの紙面が割かれているが、これはある年代以降では常識程度のこと。インターネットの活用は役に立つかも知れない。
いずれにしても非常にまじめに書かれた本であり、小説家を志していて、悩んでいる人は一読する価値はある。
姉川の四人 信長の逆切れ
信長・秀吉・家康・光秀、オールスターキャスト競演による、姉川の合戦を同時進行的に追うことができます。
武将たちそれぞれの性格付けも独特で、会話もひじょうに愉しいのですが、
なにより嬉しいのは、「小説」としての仕掛けがしっかり施されているところです。
ネタバレになるので書けませんが、クライマックスでは思わず「あっ」と声を上げました。そう来たか〜!!
武将たちそれぞれの性格付けも独特で、会話もひじょうに愉しいのですが、
なにより嬉しいのは、「小説」としての仕掛けがしっかり施されているところです。
ネタバレになるので書けませんが、クライマックスでは思わず「あっ」と声を上げました。そう来たか〜!!