本人編曲版のラ・ヴァルスはそのまま弾くとあんまり面白くなくて、オーケストラスコアやガイド音符から手が届く範囲で自分の好きな音を追記する、というのがよくあるパターンでした。
が、それやっても結局面白くない原曲をひきずってしまうんですよね。

……なところに、決定版の楽譜が出現。このバージョンなら、オーケストラ版や２台ピアノ版と同じだけの価値を持てると思います。

が、問題が一つ。ロシア系の超絶技巧の系譜が入ってるので、クソ難しいです。
それも夜ガスやクープランの墓とはまた別系統の技巧なので、ラヴェル方面で腕に自信のある人でもちょっと大変かもしれません。

セレナーデ（リスト編曲）のピアノ曲が聴きたくて探しました。
シューベルトの歌曲をリストが編曲した曲はたくさんあるようで、このCDは貴重だと思いますが、自分には昔聴いたホロビッツの演奏がベストです。奏者ギンジンは 期待の若手とのことですから技巧正確性は問題ないのですが、好みの問題で、もう少しロマンチックな演奏が好みです。