ベルリーニ:歌劇「清教徒」全曲
テナーのマッテウッツィによる超高音(ハイF)が正しい形で聴くことができるただそれだけでも充分に聴く価値の有る録音。大抵の録音ではこの音は3度下げてうたわれるのであるが、マッテウッツィは頭声でFを出している(このCDの他にFで歌っているのは、1971年のルーデル盤(Westminster)のゲッダ、1973年のボニング盤(DECCA)のパヴァロッティのみ)。ヒロイン役のデヴィーアの出来も非常に良く、ライヴならではの急き込んだ感じと合わせて、この演目のもっともすばらしい録音と思う。