「8時ちょうどのあずさ2号」のイメージが強い狩人のお二人ですが、このCDを聞いたならば、ひょっとするとそのイメージが大きく変わるかもしれません。
その内容は、往年の名曲(ニュー・ヴァージョンを含む)と新曲ということになりますが、私が特にお勧めしたいのが、「あずさ2号(ニュー・ヴァージョン)」と「夢よひらけ」です。
前者は言うまでもなく、狩人の代名詞とでもいうべき名曲をリメイクしたものですが、狩人のデビュー曲となった、若さの見え隠れする別れの歌という感じのするオリジナルのものに比べ、いろいろと年輪を重ねてきた二人の味がいい意味でにじみ出て落ち着きのある、大人の別れの歌とでも言うべき歌です。これもまた名曲と申せましょう。
もう一方の「夢よひらけ」。この??の作詞者・加藤文子氏は狩人のお二人の御母堂。作曲者の加藤久仁彦氏は、言うまでもなく、狩人のお兄さんです。
曲の内容は、狩人のお二人が、故郷の愛知県から上京し、歌手・「狩人」として、成功するまでを文子氏の視点から歌ったものですが、歌手を目指す二人の愛息のことを「夢よひらけ」と見守り続ける、母の思いに、胸を打たれるものがあります。
今、このCDは、生産中止となっているようですが、もし機会があれば、一度お聞きになることをお勧めします。
聞けば、狩人に対するイメージが「8時ちょうどのあずさ2号」プラス
アルファになるはずです。