あくまで個人的な意見だが、日本のテレビドラマはドラマサントラで成長を遂げたように思う。自分の小さいときの記憶でいえば、石立シリーズや「俺たちの旅」や「太陽にほえろ」などサントラは効果的だった。そんな中、西村由紀江や日向敏文やS・E・N・Sなどすばらしいミュージシャンも育ったと感じる。
くまさちファンには怒られそうだが、この「夏子の酒」を1話も見たことがない。だがサントラを手にして、熊谷幸子という人は音を絵に変えられる人、音に情を乗せることができる人だと痛感した。目を閉じて聴くと見たわけでない和久井映見の走ったり懸命な姿が目に浮かんでくる。
特に「檸檬」「空の樹」は心を落ち着かせるすばらしい曲である。
また、主題歌の「空と雲と私」は熊谷幸子の代表曲だが、このアルバムではショートバージョンが収録されており、イントロも違うし、ワンコーラスと短い演奏になっている。ディープなファンにとってはうれしい内容である。
日本酒といえば、おじさんが電車の中で、するめと一緒にワンカップを飲んでいるもの、しかもあまりおいしくないお酒(悪酔いするし)という印象が強く、積極的に飲もうと思ったことはついぞなかったが、本書を読んで、いかに日本酒が熟練した
杜氏の苦労の上に作られているかを読み、
杜氏の心のこもった芸術品だと思って、最後の一滴まで飲み干すことにしている。実際、いろいろ調べて飲んでみると、おいしい日本酒は結構あるものである(はずれもある)。本書が大きな転機となってか、日本酒もワイン同様雑誌で特集されたりしており、有名蔵は入手困難となっている。
本書が提起しているように、よい日本酒は消費者が育てる。一消費者として、いい日本酒を見いだし、それを飲み続けることで酒蔵を間接的ではあるが、応援していきたいと思っている。
なお、第1巻は、八方ふさがりで展望が拡がらず、歯がゆい想いをする巻である。どんどん先に読み進めることをお奨めする。
夏子の酒を初めて見たのが再放送です。その当時は病気の為、会社退職し自宅療養中に見ました。夏子も兄の夢の為に会社を辞め、何一つ無知を承知で酒造りに挑む姿を見たとき、なにかとてつもなく感動し涙が溢れて、体中が熱くなりました。今まで沢山の感動ドラマを見ましたが、大袈裟かもしれませんが、この夏子の酒は別格に感動しました。直向な夏子の姿を見て自分も早く病気を治さなければと、凄く励みになったドラマがついにDVDで見られると思うと、いまからワクワクや何故か緊張しています。幾度か再放送も録画しましたが、当時はアナログ放送の為か、あまり映りが良くなかったので綺麗な映像を期待します。またあの挿入曲の「空の樹〜」などが聴けるのも楽しみですね。この曲は熊谷幸子さんが作曲したみたいですが、すごくドラマに合います。フジTVさん及びDVD化に承諾して下さった関係者に感謝です。