他のレビュアーの方も触れられてる通り、ラノベ「フルメタ」や漫画「ジーザス」のように
「戦いしか知らない主人公が、うとい平和な日常でバカ騒ぎを起こしてしまう」系譜ですが、
ギャグとシリアスを両立させ同時進行させるという他の漫画ではまずない離れ技を何気なくやってます!
アリョーシャのかわいさは言うまでもなく、老若男女問わず名も無き同級生や通行人までも愛嬌あるキャラばかりで、
絵や漫画全体のトーンからあったかいテイストが漂っていてオタクネタ多めの呑気なギャグ漫画として進むのですが、
本筋、
アリョーシャの暗殺者関係だと、暴力描写が予想を越えてひどい!
ナイフの達人のヒロインが敵の目を切り裂いたり、指を切断したりと、容赦なく不具!にします。
この表紙からは意外すぎ。殺し屋たちもかなりえげつない殺しをします。
まあ、それも
アリョーシャの背景の補強やらかっこ良さ、ディテールにつながってるんで、
自分はかなり気に入りましたが。
こういったギャグ→暴力→ギャグ、の急な展開も違和感なく無理なく進ませるのがすごいな、と。
巻を追うごとに国際謀略アクションの色合いが強くなるので、表紙でただの萌え漫画と勘違いすると大損します。
最終巻まで、無駄な展開が一切なく、つっぱしります。次巻が気になる各巻の終わり方が凄いこと凄いこと。
マスターキートンのような謀略アクション好き、見た目だけでなく強くカッコいいヒロイン好き、にもオススメですよ。
新連載の時は「また
新撰組ものか・・・」と思いました。
しかも、開始早々にやられているので、なんか微妙な始まりだなー、とも感じました。
けど、見開き一面での「ぶった斬り」に度肝を抜かれ、一気に引き込まれました。
それぞれに特殊能力を持った
新撰組の面々が、長州に加担する異形の集団と戦うアナザー
新撰組ものです。
「拳骨を口に入れる近藤の特技」「鬼の副長・土方」
よくある定番ネタに斬新な解釈が加えられ、全く新しい
新撰組が描かれています。
特に土方の設定が面白いです。
「鬼の土方」と言えば、隊員の処刑もためらわない、規律への厳格さが由来だったはず。
けど、このマンガでの土方は、女性にも気軽に声をかける「ユルい」性格をしています。
そんな彼が何故「鬼」と呼ばれているのか。
その理由が明らかになった時、「こういう解釈もあるのか!」と驚いたものです。
続きが楽しみです。
今までとは違う新しい
新撰組の物語がどう展開していくのか。
史実を知っているのに全く予測が付かず、この先が待ち遠しいです。