グリーグの抒情小曲集を探している時に、この舘野さんのアルバムに出会った。舘野さんといえば、最近、病に倒れられ、それから奇跡の復活を果たされたピアニスト。その人の演奏を聴いてみたくて購入した。
素晴らしかった。清冽かつ素朴な演奏はやはり、北欧音楽を得意とする人ならではであろう。「グリーグの抒情小曲集」を求めている人に是非とも聴いて頂きたいアルバムである。
フジテレビ系列の作品には、評判がいいのにDVD化されない作品がいくつかある。本作もその一つ。
深津絵里さん主演の『きらきらひかる』が、2010年になってやっとDVD化。『チャンス』『殴る女』は、ビデオ化さえされていない。
本作の魅力は、リアルなことだろう。メインの3人の女性の職業は、華やかな部分もなく、それぞれ仕事への不満を抱えている。視聴率面で成功しなかったのは、あまりにもリアルだったからかもしれないと思えるほど。ただ、それでも、日々の仕事をこなし、その中で、喜びを見つける姿には共感をしてしまう。
深津さん演じる主役の深美自身には、特別な出来事がほとんど起きるわけではない。物語は、彼女の周囲の起こした事件に深美がかかわるなかで、自分の足元を改めて確かめるところで、終わっている。
続編を見てみたい作品だ。