とは言うものの、「フレンチコネクション」や「ダーティハリー」の主人公たちを模倣した日本版型破り刑事のヴァイオレンス・ハードアクションの走りであり、
渡哲也演じるゴキブリ刑事が『其処までやるか』と言えなくもない滅茶苦茶な捜査手法で、麻薬組織を追い詰めていく劇画の様な超娯楽作品である。
原作が週刊漫画TIMES増刊に連載されていた漫画だから、劇画
タッチとなるのも当然かも。
劇中、どこが舞台なのか一切明かされていないが、大門正明演じる香月刑事の乗る警察車両のナンバープレートに茨の字が垣間見えたり、
香月刑事が風俗嬢を送って行った駅の名前がKashima何某という点からどうやら茨城県の某所らしい。
まぁ場所なんてどうでもいいようなお話なんですがね。
兎に角、ゴキデカの捜査手法が最初から最後まで型破りと言うか破天荒と言うか、常識から全く逸脱しているので、真剣に観ているとアホらしくなります。
ストーリーそのものは緊迫感に欠け、ヴァイオレンス・ハードアクションも通り一遍のものですので、テレビ・ドラマの「大都会」の方がよっぽど良く出来ていると思います。
しかし、角刈に伸ばした揉み上げが似合いまくっているゴキデカの一挙手一投足を純粋に楽しむ事が今作を楽しむ唯一の秘訣ですね。
両手を椅子に縛りつけたチンピラ共に対し、口にコカコーラの500mlの瓶を無理やり押し込んだり、口に火のついた煙草数本をガムテープで貼り付けたり、
やってる事はショボイんですが、ゴキデカの『俺が法律だ、ゴキブリ駆除の為なら何をやっても許されるんだ』的な行動・態度が潔く(ホンマかいな?)惚れ惚れします。
しかも劇中上半身裸になる程のサービス精神旺盛な点もヴェリー・グーッド(但し、肉体美については郷英治に数歩譲りますが...)。
冒頭、小汚い文化住宅(死語)の一室で目が覚めた鳴神がお湯を沸かそうとするがガスコンロの火がつかない。
そこで、コップにインスタントコーヒーの粉を入れ、
水道の水を注ぎ、歯ブラシの柄で混ぜて一気飲みするシーンは「動く標的」のハーパーを意識したのか?
してないでしょうね...
それだけに脇役陣に魅力あるキャラクターが皆無なのが、残念。
神山繁演じる警察署長を始め、地井武雄、大門正明の警察関係者は皆貫禄不足。
ましてゴキブリどもは魅力ゼロ。
鮫島組組長を演じる深江章喜と若頭川上役の郷英治の元日活コンビは大暴れする場面もなく全く精彩なし。
加賀まり子が演じる、鳴神を執拗に追い掛け回すヒロイン杉本裕子は何を考えているのかサッ
パリわからんし。
まぁゴキデカが個性強すぎなのかもしれませんが。
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元祖「西部警察」といわれる本作、ヒットを受けての2作目。
やっとキャストと
スタッフが慣れてきたという感じ。ボートチェイスやロケなども(前作より)規模が拡大しており、前作で得た予算をふんだんに投じた感が伝わってくる。しかし監督の癖なのか、どうもチェイスシーンが以上に長くて冗長な感が否めないのは時代の変遷によるものか。最初は迫力満点のチェイスシーンがボートレースみたいになってきて最後はレジャーみたいに見えてくる。★1つマイナスはその分。ただそれだけ。あとは欠点という欠点がみつからない。
それにしても悪役の充実ぶりと、その悪役に対する大門・・・じゃなかった鳴神(なるかみ)の血も涙もない制裁ぶりはダーティー・ハリーへのオマージュを思わせる。観ているうちに「ブラック・レイン」は「マイケル・ダグラス&高倉健」じゃなくて「ハリー・キャラハン&鳴神涼」だったら面白かっただろうなぁ、と思った。もっとも終始仲違いしっぱなしで話にならないだろうけど。
しかし、のちのアクションのほうがはるかに大迫力だし火薬の使用量も、爆発的に違う(火薬だけにw ・・・。)のだろうけど、この時代には風刺というものが現代のものよりも効いている。本作でも地方議員の悪辣ぶりやマスゴミや一般市民の野次馬ぶりがあますところなく描かれている。このドラマが一番いいたかったことは「ただ一人制裁を受けなかったのは警察署長だけだった」ということに鑑賞者はお気づきだろうか。
(レビュアー: 水島)