センチメンタル・シティ・ロマンスのファースト・アルバムは評価が二分した。ニューミュージック・マガジンでの評価が、結果的に2ndアルバム『ホリデイ』でリズム隊のメンバーチェンジを招く結果になったと記憶している。音感の鈍い私にはその意味がよく分からないままだが、ファーストを聴いたときに、ロスアンジェルスはきっとこんな感じなのだなと思ったし、セカンドでも心地よさはそのままで、好きなアルバムに違いなかった。そして、そのファーストとセカンドに
ボーナストラックが加わった全29曲のこのアルバムは、まぎれもなく好企画盤だ。
アルバム
ジャケットに描かれた空の青さのようにサウンドはとてもさわやかだし、これらの心地よいの音楽につつまれていると、それは聴くもののホリデイだ。
これ以降のセンチは運にも恵まれなかったように思う。しかし、そんなセールス面での評価とは無縁に、独自の活動でアルバムも制作し活動を続けていることが嬉しい。ぜひ、ここからセンチメンタル・シティ・ロマンスと一緒の旅に出発を。
'70~80年代のアメリカンロック(あまり好きな言い方ではありませんが、いわゆるウエストコーストサウンド)が好きな人にとっては最高のバンドがセンチです。EAGLES,DOOBIES,John Hall,James Taylor,POCO,CSN&Y,BEACH BOYSといったファンにはこたえられないサウンドでしょう。私も30年来のセンチファンですが、彼らの衰えることの無いパワフルな演奏は30年という年月を感じさせません。
このライブDVDは選曲・内容ともにベストでしょう。なかなかライブでも聴くことのできない「ひたすら」も収録されています。元アメリカンロック少年は必聴です。
結成40周年のセンチ念願の、「ポリドール」、「キティミュージック」、「日本コロムビア」時代のアルバム待望のCD化です。さすがはセンチどのアルバムも全くスキがありません。抜群のウエストコーストサウンドを聴かせてくれます。