星野真里、最近とみにキレイになったなあと思い、主演ドラマだからと手にしましたが、見応え十分でした。
ミドルティーンからハタチ過ぎにかけて、怒涛&波瀾万丈の人生を駆け抜けていく主人公「加奈=愛」を、星野真里が、もう“弾けた”としか言いようがない芝居で熱演しています。素では、おっとりお嬢さま然とした清純派なのに、役になりきったときのこのギャップは一体、何なんだろうと目を見張ってしまう。女優として、プロだっていうことでしょうね。
主人公の価値観は普遍で不変。彼女が変わるんじゃなくて、彼女を取り巻く周りの状況がどんどん動いていく。まるでジャングルクルーズみたいなストーリーの仕立て方が新鮮なドラマです。また、基本的に「性善説」に則ったドラマなので、「性悪説」的な彩りを添えた
佐野史郎演じるパトロン石川が際立って見える。石川が「愛」に向けて発する最後のメッセージには、年齢を問わず、勇気づけられるんじゃないでしょうか。
そのメッセージを受けて「愛」は「加奈」へ戻るわけですが、この展開はちょっと短絡的かなと思いながら、でも、素直に泣けました。
渋谷すばる・
妻夫木聡・柏原崇・
藤木直人と、原作者のリクエストかなと思うほど美形をそろえた相手役の男優たち。かつての青春スター、永島敏行・田中好子。ラストのカタルシスへとつながっていく、2人の苦悩と悲しみの演技。そのへんも見どころです。
あと、椎名法子っていう発見もありました。彼女、何か光るものを持っていますね。
全体的にスキャンダラスな印象の本書。内容は、過激な風俗や倒錯世界の描写、作者の挫折と成功、子供っぽい恋愛観などを書き散らしたようなものなので、読み流す程度でしたが、冒頭とラストで語られる親子関係のあり方については感動させられました。
厳格な父、自分を認めてくれない母。愛は、そんな家庭に息苦しさを感じて家を出る。その後、大人になった愛は、母の日記を見る。あれほど自分を嫌っていたと思っていた母の愛と努力が綴られたそれをみて愛はいう。
「人を傷つけるのならば自分が傷ついた方がいい」という言葉があるけれど、そんなふうには思えなかった。自分が傷つくのはつらい。傷つけるのは痛くない。/でも初めて素直にこの言葉を受けとめることができた。父と母にだけは。
親が嫌い。子供が理解できない。親子両方の世代にとって、愛することと傷つけることの意味を理解するにはよい題材と思います。
受けねらいのタレント本と決めつけずに、一読してみてはいかがでしょうか。
メディアでは暴露本的な扱いを受けており、その手の本なのかな?と思いつつも話題になっていたのでさっそく読んでみました。これは暴露本なんかではなく自分史だと思います。そっくりそのまま同じ体験をしている人はいないとは思いますが、両親との確執など思春期独特の体験をしている人々はたくさんいるのではないでしょうか・・・。この本を読んだ女子高生達が何を思い何を感じるのか、かなり興味がわきました。今の飯島愛さんはこの本にかかれた体験が生み出した宝石に思えます。正直に書き綴られた日記には彼女の思いが溢れていました。自分自身の人生を振り返り、自分の甘さに気付かされた思いでいっぱいです。女性にはお勧めしたい一冊です。この本を読んで世の中が変わるといったら大げさかもしれま!せんが、若い女の子達がもっと自分を大切にしなくてはいけないんだということに気付いてくれるのではないかという期待をせずにはいられません。最近娘さんとコミュニケーションをとっていないというお父様、お母様、娘さんにこの本をプレゼントしてみてはいかがでしょうか?なにかが変わるかも知れません。