前から読みたいと思っていた本でした。 新品と寸分変わらず とてもきれいでした。 ありがとうございました。
綺麗ごとは抜きにして、「儲けてなんぼ」という価値観が席巻している、 損得勘定思考が骨の髄まで染み込んでしまっている。
崇高、清貧、陰徳、言葉としては知っていても実践はできるのか いやできまい。
だからこそ踏み止まりたいという想い、存命の日々心穏やかに、心地よく 心豊かに他者と支えあって生きて行く合意と工夫、 そのことに価値を見出し実践することは容易ではないかもしれないが 「足るを知ること」を通し生きることに別の豊穣な面が見えてくるのでは・・・ 何故かそんな想いにとらわれる。
中野さんがテーマ毎に段を選び並び替えている点に特色がある。中野さんは恐らく「死」と「老いてどう生きるか」に関わるテーマを中心にしたかったのではないかと思うが、一般向けにするために焦点が拡散してしまった感がある。もったいない。僕としても、「老いてどう生きるか」にもっと深く突っ込んだ個人的解釈の展開が欲しかった。
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