この巻は前巻と比べて、話のスピードがゆっくりになります。というのも前巻は、新アイテムの登場で話が大きく盛り上がりましたが、今巻ばかりは、それがなく話が大きくなりません。
ただ、どの作品でも、大きな波の後の静けさは必要ですし、それがないと盛り上がりも盛り上がりませんよね!
だから『話が急ブレーキ』とはいえ、大事な巻の1つです。
お見逃しなく!!
泣きました。何度読んでも泣きました。
なんだろう、この読後の心地よさ。
懐かしさと、切なさでいっぱいになります。
自分の親にも読んでもらいたいなと感じました。
上田美和さんの作品は「G戦上の
アリア」あたりから夢中で読んできましたが、
この作品が一番好きです。言い切れます。
丸毛君がちょっとおとなびてるかな?とも思いますが、
それは少女漫画に出てくる憧れ(といっても、等身大さも十分あります)の
男の子としては、ピッタリかなと思います。
青くて、まっすぐで、不器用だけどすっと素直になれる、優しいお話です。
大人が読んでも非常に楽しめる作品だと思います。
むしろ、「現在の別フレ読者」よりも少し大人向けの作品になってるのかな。
ただ、話題性や売り上げはあまり高くないようで、
上田さんだからこそ描けるのだとしたら、
このような作品を読めることは、漫画好きにとってはこのうえない喜びです。
上田美和先生には18年ほど前のOh!myダーリン という漫画で出会い、すごくはまり、CDまで買ったくらいでした。
そして私の今までの人生で一番好きな漫画です。
ですが最近の上田美和先生の作品は正直若者向けなのか、軽すぎる感じのものが多くて(私は好きではありませんが
ピーチガールはまだ軽すぎるとは思わないです。裏
ピーチガールは好きです)
最後まで読まずに手放すこともありました。
ですが久々の新作、読んでみたら…これはなんなのか、不思議な感覚がしました。漫画でないような、不思議な感動。
涙が出ました。復活かなと…
続刊が楽しみです。