押井さんが、映画に神
スタッフを連れていってしまって、テレビは大変でした。
それだけに今観ても素晴らしいです。
しかしテーマは「夢からさめぬ夢」と「さめたらどうすんの?」
という、マンガやアニメ(うる星を含む)の時間軸に対する破壊的なものでした。
(最近はこれをパロっている
スタッフや漫画家さんも多いですね)
サ〇エさんやドラ〇もんやアン〇ンマンも毎日が同じ1日の繰り返しって事。
声優や視聴者。作者までも、どんどん歳を重ねてもキャラは普遍のまま。
「生きてるって?何?虚像は成長しない事で存在価値を維持する。
でも現実に生きる人は成長しなければ存在価値を示すこともない。」
ラストシーンに向けてバクが世界を破壊していく。自分達が関わっている世界を押井さんが壊す。
高橋留美子さんの世界を亀に乗った竜宮城と比喩し現実の時間にあたるを放り出す・・・。
私の知ってるところでは試写で高橋先生が激怒したそうです。(人づてではありますが)
その証拠に劇場用ポスターの書き下ろしが存在しません。
(無邪気っぽいのはありますが、映画版では無くバクも違います)
当時のインタビューでも押井さんが語っていますが「メガネは自分の分身だ」と
表現したい事はメガネを通してしているそうです。それゆえ原作にはメガネがいません。
(かたくななまでに登場させません。)
これは押井さんの世界観を反映させた作品であり。高橋先生の作品ではありません。
「オンリーユーも押井守でしょう。という方のツッコミもわかりますが、あれは仕事人としてみごとな仕事でした」
勝手な憶測ですが、実績作りだったと考えます。
プロはどう作ってもプロの作業ができるのだと教えていただきました。
「オンリーユーは大好き」と高橋先生も絶賛でしたからポスターも「力作」でしたね。
押井さんの作品世界が気に入った方はパトレイバーや攻殻などがオススメです。
高橋さんの世界観の方がイイと感じたらオンリーユーや完結篇がよいです。
どちらも素晴らしいクリエイターの方々が参加しております。(アニメの鑑です)
ついにシャブ極道が再発売ですね!以前のDVDリリースは2002年頃?でまたたく間に廃盤となって
価格もプレミア価格になってしまい高騰してしまいました。私は作品を見たいが為に高い値段でAmazonプレミア
価格で泣く泣く購入してしまいました。なかなか再発売に至らなかったのはやはり題名に支障があったのでしょうか?
この作品の初ソフト化(ビデオVHS)の時に題名を変えられて「
大阪極道戦争白の暴力」「
大阪極道戦争白のエクスタシー」
と映画の尺が長い為に上下巻にリリースされましたがまるでVシネマの題名のようにされてしまい監督の細野辰興がこれを
不服として訴えビデオ論理協会に仮処分を申請したいわくつきの作品です。(後に和解してDVD発売時は元の題名に戻された)
この作品の主役、役所広司さんがはじけた暴力性のやくざと映画の時間が長いという人の好みによってきらいはあるかも知れないが
夫婦愛も描いているし決して駄作な作品ではないはずです。その証拠に長らくDVDが廃盤だったこともあるが本年(2013年)
渋谷で90年代バイオレンス映画特集で上映され大喝采をあびています。それくらい再発売を切望されてましたしまずは再発売歓迎
といったとこでしょうか。
また主役の役所広司さんに目に行きそうですが相手役であり妻の鈴子を演じた故早乙女愛さんの好演も見逃せません。
早乙女愛さんは「愛と誠」ででっかくデビューしたのですがその後セクシー系に転じたり2時間ドラマの中堅女優(主役だったり助演
だったり)に落ち着いてしまった頃でありなんとなく世間的から少し忘れされかけた時期の大役を演じ大人の成熟を完成させた感を
感じさせました。早乙女愛さんにとって最後の打ち上げ花火の演技ではなかったでしょうか。(おおさか映画祭助演女優賞受賞)
この後2本の映画でワンシーン出演に留まりひっそりと女優を引退して数年後50代の若さで逝去されました。
監督の細野辰興のプログによると「シャブ極道」という題名が気になってたのか撮影の合間、早乙女愛さんは役所広司さんと一緒に他の題名案を
出しあってたそうです。何て優しい女性だろうか早い逝去がただただ残念です。
大阪が舞台のせいかお笑い系のタレントもこぞって出演しているもの特徴があります。渡辺正行さん、春やすこさん、チャンバラトリオの
故・南方英二さんなど・・・。
椎名誠監督作品。
都会生活が嫌になった(らしい)柄本明演じる主人公が、山中のものすごい田舎の村に一人でやってきて、その村にある湖で、ひたすらカヌーに乗って釣りをする。
だが、たまたま拾ったアヒルの子供3羽の父親がわりになり、彼らと一緒に暮らして、育てることになる。
人間ドラマは結構、退屈なんだが・・。アヒルをはじめとした動物の描写が、さすがにうまく、ひきつけられる。あと、怪しい郵便配達夫役の小沢昭一がよかった。
ちなみに「カヌーといえばこの人」の野田知祐も、「カヌー
犬ガク」とともに、一瞬ゲスト出演しています。