去年の
加藤ローサさんのカレンダーの出来に懲りて、
今年どうしようか迷っておられる方。
たぶん、たくさんいらっしゃるでしょう。
今年も去年同様、正方形のフォーマットですし。
しかし、今年の出来は、正直かなり良いです!
去年はオシャレなカンジをねらい過ぎて、
肝心のローサさん自身の魅力が損なわれてましたが、
今年はアップの写真で、ずばり、ローサさんの
ハーフの端正な顔立ちの魅力で押し切っているところが、
思い切りが良くて良いと思います。
個人的には、私はローサさんの最高傑作は、相変わらず、
高橋ヨーコさんの撮った、「ローサのもと」です。
ローサさんは自然体な表情を撮るのが一番かわいい、
と思う私からすれば、今回は少し気取った表情が多いのが
気にはなりますが、それでもこれほどのアップで、
難しい表情もそれなりに美しく撮れているあたり、
ローサさんの成長が見える気がして、
ファンとしてはうれしいです。
昨年の作品で懲りたファンの方、
今年はローサさんのアップが存分に楽しめますので、
たぶん、買って損はしないと思います。
本作は、恋しくて切ない作品だ。この世界に疲れた山田千鶴が、本来最後の場所にと選んだ「天橋立」で体感する「人のやさしさ」と「生きていく辛さ」。結果、千鶴は生きることの「強さ」を見い出して、また東京へ帰っていく。まさにこれは長澤組らしい良作だと思う。実らない恋というのも、この作品のトーンに合っていた。
加藤ローサと徳井も適役だったしね。吉本はこういう作風も作れるのが強みだろう。もともと戦前は東宝・松竹と並ぶ大手映画会社だったのだから。それと、スピンオフ作品の「わたしが死んでも世界は動く」にもびっくりした。長澤監督は、日本映画史に残る大傑作「Love Letter」のプロデューサーだが、この30分強の短編にも同じ空気感がある。繊細な17才の感情を見事に演じ切った主演の石橋菜津美は、これから化けるかもしれないね。そしてラストシーンで本編との巡り合い・・・。近年の岩井組が少し軌道を外しているため、やはりこの長澤組の世界観は凄い!本編は星4つだが、スピンオフは短編では近年まれに見る珠玉の傑作だ。両方合わせて文句なしの5つ星。それにしても
加藤ローサはいいシャシンに恵まれているなあ(笑)。