レヴァイン&
ベルリンフィルによる演奏で、1986年6月にレコーディングされたものです。この録音がレヴァインと
ベルリン・フィルとの初めての録音にあたるのですが、演奏は素晴らしいと思います。あまり派手さはありませんが、レヴァインの細部に渡る緻密な解釈と
ベルリン・フィルの表現力が終結された結果、このような洗練された演奏が生まれたといっても過言ではありません。
『交響曲第3番』に関しては、オルガン・シンフォニーという割には、どちらかというとパイプオルガンがおとなしい感じで、全体的にも上品で、流麗かつ繊細な感じの演奏です。特に、オルガンとオケの響きについて感じたのは、現代的な音楽ホールで演奏されたというより、歴史ある教会で演奏されたような音の響きをしていると思いました。その点では、巧みな音響効果を狙った演奏(録音後にデフォルメされたような演奏)とは一線を引いた感じですが、そのほうが本来あるべき演奏の自然な姿なのかもしれません。まぁ、そこに物足りなさを感じる方も多いかもしれませんが‥
『魔法使いの弟子』に関しては、わずか10分程度の演奏時間の中で、騒がしいほど様々に展開していくのがこの曲の特徴です。というのも、この作品のモチーフとなっているのが、未熟な魔法使い見習の物語なのはご存知のところでしょうが、今回のレヴァインと
ベルリン・フィルの演奏は、この魔法使いの滑稽な描写が目の前に浮かんでくるほど、よく表現され尽くした完成度の高い演奏だと思います。最初から最後までたっぷり聞き応えのある、この『魔法使いの弟子』がいまのお気に入りです。
今回の評価としては、【星4つ】です。
ネオ・ソウルの先駆者的存在である
Erykah Baduのバックで
シンガーをしていた事で有名な
Yahzarahの2010年の作品です。
本作のまさに
"序章"的作品であった前作、
『The Prelude』では、
9曲入りのEPながらも
結構ファンキーで泥臭いネオ・ソウルを
展開しており、
個人的にかなりツボだったので
本作にもかなり期待を
していました。
...が、
Yahzarahの漆黒の歌声は
変わらないものの、
だいぶファンク臭が
薄れてしまっていて
少しがっかりしました。
しかし、以前から
彼女と交流のあった
The Foreign Exchangeらが
手掛けるモダンでサッ
パリとした
印象のトラックに乗る彼女の歌声も
それはそれでなかなか
良かったです。
彼女にしてはロッキッシュな
#2.Why Dontcha Call Me No More
The Foreign Exchangeの様な
サウンドの上で
Ain't gonna cry over you〜
とクールに歌う#3.Cry Over You
Stevieらのカバーで歌詞も美しい
#4.Come Back As A Flower 等々、
素晴らしい曲が終盤まで続き、
トータルで見ても素晴らしい作品と
なっています。
どうしても彼女には、
【Erykahの...】と言う
説明がずっと付きまとって
しまうのでしょうが、
彼女にはErykahとは
異なる魅力があるので、
これからも彼女らしく
良い音楽を生み出していって
欲しいです。
※個人的オススメ...#11.Starship
※ブックレットに歌詞有り。
スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラ寺院とそこへの巡礼街道の一部が楽しめる。
一度は行ってみたい。
巡礼路を歩くのは、最後の十キロくらいでいいけど。