今まで社会人野球について詳しくは知らなかったが、この本を読んで、社会人野球の歴史がよくわかった。そして社会人野球に関わる多くの人々の努力や苦労、情熱が伝わってきた。何より、著者の社会人野球への熱い思いが感じられた。
社会人野球の発展、明るい「明日」が期待できると思える一冊です。
・・・よくもまぁ、これだけの古い音源を引っ張り出してきたものだ(呆)。
コロムビアのレーベル商品として別々のCDでしか聴けなかった曲を1枚で聴くことができるのは、さすがの(?)私も初めて聴いた曲が多いこともあり、それなりに新鮮な感動を覚える。
最新の音響技術を駆使し、致命的なノイズ等はある程度除去してあるのだろうが、それでも音が割れたり歪んだり、まったく響かない、情けない音色の演奏や歌が続く。だから、最新のステレオ録音の曲がかかると、目の前のモヤがパァッと晴れた感じになり、現代の我々はつくづく恵まれているナァ、などと妙な感想も抱いてしまう。
私はG党だが、他の球団を極端に敵視したり毛嫌いしたりする感情はない(つもり)。だから、広島東洋カープや中日ドラゴンズなどの曲が聴けることには、むしろヴァラエティに富み、メリハリが利いた面白味を感じる。
とくに、山本正之氏のファンということで買った『
昇竜魂~ドラゴンズ70thメモリアルソングス~』に、レーベルの壁を超えることができず未収録に終わっていた舟木一夫『燃えよドラゴンズ! '99』が入っているのが、個人的には非常にポイントが高い。
また、ワセダの応援歌『紺碧の空』が、古関裕而のオリジナルイントロで演奏されている点も大いにプラス評価できる。
冒頭にも記したが、これまで別々の作品で聴けていた音源が少なからず重複している点で、積極的にお薦めするのには些かの躊躇を覚える。
『燃えドラ99』の存在などはドラキチ諸氏にとって間違いなく“買い”だろうが、これ1曲だけのために虎や鯉の歌が入ったこのCDを買って、とは、さすがにちょっと言いにくい。
総合判定は非常に微妙なところ。個人的には★5でもいいと思うが、ある程度の普遍性大衆性を考慮し、敢えて★4にさせていただく。