1981年9月イスラエルの首都エルサレムでのLIVEです。今考えれば、とても貴重なフリオの野外LIVEコンサートです。聖地エルサレムだからこそフリオにとっては拘りがあったのでしょう。
スペイン語圏を中心に世界中に多くのファンを持つフリオの愛情たっぷりのLIVEは一見の価値ありです。ただ、野外であるため音質は少し悪く、またこの日は風が少し強く、それが映像をとおして終始気になりました。あと全11曲だけですので物足りなさもありました。
音質歌唱力とも申し分なく一枚選ぶならとても良いベスト版だと思います。
ドイツのインターネット・ラジオで流れていたフリオ・イグレシアスの「カルーソ」が聴きたくてこのアルバムを選びました。
昔ラジオやカセットに録音して聴いていたときの感動はよみがえりませんでしたが。
主人公が最初にパラドゥールという南国の架空の小国へ訪れた際の祭りシーンが見ていて楽しい。
ブラジルサンバ級のド派手な衣装。
また、心臓発作で倒れた軍事独裁者だった大統領を、肉の冷凍室に日本製の牛肉達と”保冷”しておく発想はアメリカ人らしい。
主人公がまんまと”大統領”になりすまし、次から次に改革を繰り返す。
最後には再び”祭りシーン”が登場するのだが、ストーリーの流れは実に楽しい。
主人公である”役者”の口を通し、随所に有名な映画のシーンやセリフの引用が登場するが、いわゆるおちゃらけパロディー映画よりも、「キチンと作ってある。」と言える。
セリフの中に非常にユーモアが光る作品。
「大統領になりすませだって?ロバートデニーロか、ダスティンホフマンに頼めよ?」