20年近く前に職場の同僚から借りて読みだした前作の『おかみさん』が面白かったので、書店で見かけて直ぐ購入しました!!
連載終了から既に14年がたっていることに初めて気づきました。
角界の不祥事(八百長問題)の影響で、何故か棚ボタ的に御杉部屋の親方になってしまった一見頼りない夫(山田正男)と共に、
これまた25歳という若さの素人のおかみさん(若葉)が、ゆとり世代の弟子たちを相手に奮闘するお話しです。
初めて
タイトルの『平成場所』を見た時、前作の『おかみさん』も既に平成じゃなかったっけ?…と思いましたが、
『ゆとり世代』と言われる今どきの若者の弟子達が満載で、『そう言うことかッ!!』と納得しました。
入門動機が不純だったり、ブログに自分の試合結果をアップしたり、兄弟子やおかみさんに友達感覚で接したり、言う事聞かなかったり無視したり…と、
前作では考えられないような傍若無人な振る舞いに驚かされましたが、今回も色んな人間模様が見えて面白かったです。
また、世代の違いだけでなく、角界を取り巻く環境は20年前とはすっかり変わり、色んな事が昔通りにはいかないんだな…とシミジミ感じました。
前作では、どっしり落ち着いた親方と春日部屋の存在が安心感を与えてくれてましたが、
今回は『親方、おかみさん、弟子、御杉部屋』…全てがトラブルの対象な感じがしてハラハラさせられます(^-^;)
またどんな今どきな問題が発生するか…心配しつつも楽しみです。
第一話で、前作の主人公『はつ子さん』(春日部屋のおかみさん)が出てきて、ちょっと嬉しかったですo(^-^)o
2巻楽しみにしてました。
平成生まれの弟子たちがまた何かやってくれるかな?…とワクワクして読みましたが、
今回は彼らを取り巻く方々…親方やおかみさんは勿論ですが、後援会の方々、家族や恋人、昔の恩師など、
色んな方々にスポットが当たっていたように感じました。
相変わらず新米のおかみさん若葉は、喜怒哀楽が激しくて、一番問題を起こしがちですが、
それでも、若葉が無意識に発する言葉に、気づかされ救われる者もいたり。
人情話しが大好きなので、今回のお話しも楽しく読めましたが、
弟子たちの
番付が低いせいなのか、あまり取り組みシーンが無かったのがちょっと残念。
タイトルが『おかみさん』だから、それで良いと言えば良いのですが…(^。^;)>
若葉の成長だけでなく、相撲を通して成長していく弟子たちの姿も見ていきたいです。