すでに同じビコムのブルーレイ展望として特急スーパー宗谷1号が発売されているので、迷うところでしたが、7月中旬の北海道はまさに緑燃ゆる季節、特に前半の名寄までの区間が最高でした。

宗谷丘陵の重なる丘を、眼下に原野を、(わずかな区間ですが) 太平洋の向こうに利尻富士を望む序盤はいきなりのハイライト。そしてあとは線路とわずかな信号設備を除いては本当に何もない原生林を、天塩川に寄り添いながら進んでいきます。翠の水をたたえて流れるその大河もまったくの手付かずで、快晴の青空や森の緑と相まって悠久さを感じさせてくれると思います。エゾシカとの遭遇もよいアクセントです。

高速化された名寄以南は、塩狩峠の前後を除いて快走、単線区間の全力疾走はまさに爆走といった感じで、北旭川 (貨) 以南の電化・複線区間とは違うスピード感を味わうことができると思います。旭川から先、特に深川以南は電車に遜色ない疾走でとにかく走り続けます。

南下する列車にあって、ときどき空は白飛び気味、カメラの映り込みも多少ありますが、全般的に映像として乱れるようなことはありません。また大自然の中を長距離駆け抜ける列車ですから、窓もだんだん汚れていきますが、逆行になる区間以外は視界の妨げになるようなものはありません。伊納〜納内間の新線区間のトンネルで水滴が付着しますが、すぐに乾きます。天気は前半は快晴、後半は雲がやや多くなり、薄曇りといった感じです。

以下、パッケージ裏面の情報です。

[乗車日] 2012年7月15日 晴れのち曇り [乗車列車] 52D 特急スーパー宗谷2号
[編成] 6両編成 ←札幌 キハ261-104 + キハ260-104 + キハ261-103 + キハ260-103 + キハ260-201 + キロハ261-201 稚内→
●途中、野生動物の出没により2分程度遅延しています。
●映像および音声を修正している箇所があります。
●先頭車貫通ドア窓からの展望映像です。運転士の喚呼は収録されておりません。
●窓ガラスの汚れ、虫の付着、逆光の区間など、見づらいと感じる箇所があります。
●車内アナウンスは聞き取りづらい箇所があります。
●ノーカット展望作品ではありません。

【スペック】
本編300分 | COLOR | STEREO／リニアPCM | All Region | 16:9 | MPEG4/AVC | 片面2層 | 1920×1080 High Definition