肺がんの症状や治療についてこの本一冊で一通り基本的な情報が網羅されています。
最新治療と言うよりは現時点での標準治療について書かれています。
もう少し先進医療や免疫療法など次世代に期待の持てる治療法について書かれていると、今後の治療の可能性の奥行きを感じることができると思いました。

実際に自分が肺がんに罹患し、いくつかの病院を行脚した。最初の医師はCTを撮っておきながらそれを忘れる始末。2人目は省ける検査（気管支鏡。届く確率が非常に低い末梢部。非喫煙者でマーカーの推移からほぼ腺癌で間違いなしだった）をどうしても省かないと言い張った。この本に行き当たり、著者の先生を尋ねたら、その検査をすっ飛ばして胸膜が破れるぎりぎり寸前で切除してくれた。まだ予後は分からないが、悔いが残らない選択だったと思っている。感謝あるのみです。

仕事が忙しくてなかなか病院に行けなかったので助かりました。
価格もお手ごろです。