名作です。
「西暦2008年7月、人類は絶滅の危機に見舞われていた。核兵器をはるかに越える超磁力兵器の影響で・・・」とのナレーションから始まり、NHK初のアニメーションとして1978年、ゴールデンの(火曜日)19時半から始まったものです。
(あの当時はまだ東西冷戦が残っていた時期でもありました。もう、すぐ2008年なのですね。)
まだこの作品を見たこともない全ての人に贈りたい、宮崎アニメの代表作でその後に製作されたアニメ映画、カリオストロの城やラピュタ等の源流とも言える作品です。(ただ視聴率はあまり良くはなかったようです。が、まあその後熱烈な要望で数回NHKで再放送されました。その後は民放やCATV等でも再放送されているようです。)一概に比較するのもなんですが、最近のいくつかの宮崎アニメ映画より勢いや充実感があるように思います。源流がここにあります。関わっている人たちが皆、素晴らしい実力者だと思います。
30分枠全26話があり、のこされ島でおじいさんと生活を共にしていた自然児コナンのところに、ひとりの少女ラナが海岸に漂着したことから始まる物語です。1話目から勢いがあります。お子様からお年寄りまで全ての方に贈りたい作品です。全話無駄のない、面白いシーンの連続です。 個人的には、「コナン、生きて、生きて」とのシーンとラナを救出するため海中でこころで語り合うシーンや、囚われたラナを救出するため単身インダストリアの塔に登り、共に飛び降りるシーンが印象に残っています。また話としては25、26話がお奨めです。ただ26話目はずいぶんとまとめすぎだなあと今からしても思い出します。
もっともっと見たかった、話が続いてほしかった。
これは「買い」です。
(反面、このアニメの魅力を知らない人たちによって編集された映画版の
未来少年コナンは本当にTV版のファンの心を踏みにじる作品で、それまでの「
未来少年コナン」とは全くの「別物」だと記憶しています。)