爽やかなメロディー、懐かしいような叙情感、心の奥から込み上げる想い。2007年にリリースされた名曲シングル群のなかで一際輝きを放つフジファブリックの底力、名曲「若者のすべて」。個人的には「茜色の夕日」を越えた。
「真夏のピークが去った」。夏の終わりの物悲しさと、心の奥の切なさがシンクロする。なんだかやりきれなくなる。
フジファブリックは心のモヤモヤを晴らしてくれるわけじゃない。晴れた気にさせてくれるわけじゃない。そんな調子のいい軽いポップソングは歌わない。しかし、そのモヤモヤの正体を教えてくれる気がする。静かに、核心に迫ってくる。
この曲は、かつて若者だったすべての人への処方箋。心に染みて泣けてくる。
というかもう、歌詞に心打たれなくても、メロディーや声の雰囲気だけでも涙モノだ。
以前のより、確実にキレイな画質なので値段は高いが、買い直す価値
アリ。
ドロン作品と言えば紀伊國屋さんだが、泥棒を消せと、さすらいの狼を出していただきたい。そしてサムライの再発を!