U-571で主役を演じたマシュー・マコノヒーが南部の若い
弁護士として、サミュエル・L・ジャクソン演じる黒人を救おうと闘う物語。ジャクソンは、娘を犯し、治らない程のケガを負わせた白人2人を撃ち殺したのだが、その背景には過去の裁判で白人を殺した黒人が無罪になったという経緯があった。街では黒人と白人の血で血を洗う争いが始まる。過激な白人に狙われ、自らもア周りも危険に見舞われ、孤立した主人公を助ける助手役に、サンドラ・ブロック、検事役に
ケビン・スペイシー、主人公の恩師役をドナルド・サザーランドと、脇も大物が固める。過激白人が何十回も「ニガー」と吐き出すシーンがあり、見ていて辛い場面も多いが、アメリカの良心が現れた作品だと思う。
これほどまでに出てくる役者が生きている映画ってめずらしいだろう。
特に検事役の
ケビン・スペイシーが見事。
他人の不幸を自分の出世の道具にしか扱おうとしない酷薄さがよく出ている。
また、サミュエル・L・ジャクソンの実は賢いという演技も見事。
ストーリー的には、あまりひきつけられるものがなかったので、私的には、星ひとつ減らした。
例えば、ザ・プラクティスなんかだと、もう一ひねりぐらいあって
「やられた」という感じがすごいのだが、あまりにも素直なので。
「子どものレイプ」という題材を家族で見るにはちょっとなぁというひと以外には家族で見てもお薦めです。
始めからしっかり読者を掴んで離しません。僕はこの作品と、この小説の後に出版されて出世作となったThe firmしかよんでいませんが、すっかりJohn Grishamの虜です。同時に、アメリカという国にある人種問題の深刻さを垣間見た気がします。彼の作品を全制覇するのが今後の目標となりました。