少子高齢化を迎えている日本において、あるべき経済社会システムを論じる。
日本のこれまでの政策・歴史を紐解きながら、
公共投資・賃金制度・雇用環境・税制改革・年金問題・外国人労働者等、
内容はマクロ的視点から、実に多岐に亘っている。

本書に書かれた解決策はその納得感も高く、
幅広い読者の問題意識にも対応できる良書。
2007年時点で2020年の日本を予測しているが、まだまだ今も通じる。

同時に、今の政府の行おうとしている政策に対して多くの疑問を抱き、
新たな問題意識を持つと共に、多くの示唆が得られた。

個人的には製造業の持つ可能性は嬉しかった。
今の日本を立て直し、将来を明るくすべく、その一助を担いたいと思う。