『散歩の達人』で連載されているこの作品は本当に楽しいです。さまざまなイラストエッセイがありますがその中でも秀逸です。特に妙齢の女性には親近感がもてて楽しさ倍増ではないでしょうか。(妙齢については作品を読むと解ります)お薦めです。星が4つなのは連載開始以前の作品がのっていない点でマイナスです。
こうした好奇心って、普遍的、とも言いがたいが、長い人生やっていると、、特に深い意味でなくても、妙にこだわってしまう、そして、もっとその先を極めてみたい欲求にかられることがある。。
このコミックの書評を読んで、その部分が刺激されたのも、出会いの偶然でしょうか☆
あまり漫画は読まない方だが、これで、コミックの世界入門できた、と言うおまけも~~
学生時代に、聞いていた曲がTAPEでしか残っていなかったのでCDを探していたのですがどこにも売っていなかった。 Amazonで見つけた時は、超Luckyでした。
そこいらになんてことなくゴロゴロ転がっているもの、 例えばお稲荷さんとかを、 独自の視点でオモシロアヤシク表現する点で秀逸。
それと、ネコとかオキツネなどの描写が 妙に熱意があってステキでした!!
『第八話 首斬り浅右ェ門』 脚本家・宮川一郎によるオリジナル怪談。主演、栗塚旭。 山田浅右ェ門。江戸時代、俗に首斬り浅右ェ門と呼ばれ、将軍家の刀剣の試し斬りを罪人で行うお試し御用を代々勤めた。身分は浪人で、幕府からは一刀ごとに金1枚を支給されたという。7代目は安政の大獄で吉田松陰を斬ったのだそうだ。(岩波・日本史辞典より) 封建的身分制度のこの時代、個人の性格は全く問題にならなかったという。どのような性格であれ、職業は身分に付随して世襲である。選択の余地はない。そのため個人の性格や適性を云々することは問題外であった。悲劇はこうして起きた。 主人公山田浅右ェ門は、きわめて生真面目で正義感にあふれ、誠実だった。しかしそれに引き換え、彼を取り巻く人間たち ー昔の恋人、友人、使用人、上司たちー の何と自己中心的で、強欲で、冷酷なことか。そういった狡猾な世間とおよそ人間を人間として扱わない封建制度が、容赦なく彼をいたぶり傷つける。精神的にも物質的にも追い詰め、追い込み、破綻へと導いていくのだ。職務に忠実であろうとすればするほど、押しつぶされていく、この矛盾。一人の人間として生きたい彼の願いを無残に打ち砕いていく亡霊や幻覚の群れ。そしてあざ笑う人間たち。次第次第に彼は狂気の様相を帯びてくる。「俺は人間ではないのか」と悲痛な叫びをもらす浅右ェ門。
この作品が制作・放映されたのは、栗塚旭の代表作『燃えよ剣』と同じ年である。栗塚は、『燃えよ剣』で「不世出の土方歳三役者」の名を確たるものにした。そしてそれから40年近くたつ現在も、「栗塚の前に土方なし、栗塚の後に土方なし」と賞賛され続けている。だが、浅右ェ門に、あの土方の傲岸不遜なふてぶてしさと強さは微塵も見られない。押しかぶさってくる不合理に、ただただ迷い、苦しみ、悩み、恐怖におののくばかり。これほど哀れなものはない。 勿論、ファンがいくら願ったところで途中から土方や用心棒に「変身」することもない。彼は最後まで山田浅右ェ門なのである。
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