よかったです。
これはおススメ。
まったりした感じと、忘れられない人に似た人を好きになるというちょっぴりありきたりな話だということをのぞけば、引きこまれる展開で、最後の最後までやきもきさせてくれるお話でした。

昔好きだった人に似ているから好きなのか。似ているから好きだといってくれる、それだけでもいいのか。
受は似ているというだけで好きになったことへの罪悪感があり、攻ははたして受がどういう気持ちで自分を好きだというのかについて悩む。
そんな二人の会話や交わりに切なさやつらさ、そして時にはほほえましさがありました。

オススメの中でも最もお勧めの部分が描き下ろし。
短いけれど、ここに二人の関係や受の気持ちが凝縮されていて、何度も読み返してしまったほど。
昔と今を比べる、そして今を愛しく思う。そんな受の気持ちと攻側の本来の姿が表現されていて、もし雑誌掲載で既に本編を読んでいた読者もこの描き下ろしのためにこれを買うことをオススメさせていただきます。