2012年9月に発売された「
いつか晴れた日に [DVD]」のブルーレイ化です。映像特典は未公開シーンを除きすべて差し替えとなりました。新しい映像特典はそれなりのものですし、この映画が好きな方ならDVDをお持ちであっても、ブルーレイのきれいな画像への期待を含め買われる方もおられると思います(私のように)
でも、このブルーレイにはなぜか、あのDVDの映像・音声特典がついていないのです。エマ・トンプソンの圧倒的な受賞スピーチも、エマ・トンプソン&リンゼイ・ドーラン(製作)の話し出したら止まらない音声解説も入っていません。映画も良かったですが、特典もそれに負けず良かったのに。なんで抜いてしまったのでしょうか。
本作はジェーン・オースティンの映像化としてはコリン・ファース主演「
高慢と偏見」と双璧だと思います。エマ・トンプソンとケイト・ウィンスレットという演技派女優のうまさはもちろんのこと、脇役陣の皆さんもいい味を出しています。特に三女マーガレット役エミリー・フランソワのお茶目ぶり。原作ではほとんど印象に残らず、過去の映像化では外されることもあったマーガレットですが、この映画では大活躍しています。
脚本は必ずしも原作に忠実というわけではありませんが、原作の雰囲気をよく出しています。特にオースティンらしいクスッと笑わせるユーモアや人に対する暖かさがあちこちにちりばめられて飽きさせません。出演者の年齢が原作よりも全体的に高くなっていますが、現代ならむしろこの映画の方が年齢的にしっくりするように思います。
ということで映画だけなら星5つですが、DVDの特典映像と音声が無くなった分を引いて4つとしました。
タイトルも素敵ですが、内容も、昔のイギリスが舞台ですが、
若い女性の悩みが優しく上品な
タッチで描かれています。
以前、見たことがあって、今回、是非、手元に置いて
時々見たいと思い購入しました。人生の悲しみ、苦しみと
共に、喜びが美しいイギリスの風景の中に溶け込んで、
見る度に、感動を与えてくれる映画です。
オースチンの原作よりも、登場人物が生き生きしていると思える、脚本も出演者も、ロケも衣装も時代考証も、すべてパーフェクトな素晴らしい映画です。何度見てもあきません。原作ではただの優柔不断男としか思えないヒロイン、エレノアの恋人役をヒュー・グラントが演じチャーミング。又妹役は、タイタニックのヒロインの女優さんで、素敵に歌もピアノもうまいのです。恋にどっぷり浸ってヒロイン(性格の正反対の、二人のヒロインがいますから、どちらになりきってもいいのです!)とともにわくわくドキドキで、最後はハッピーエンド。最上のイギリス映画(アメリカ資本が入っているかもしれませんが、それを感じさせない端正さがあります)といえるでしょう。これが気に入った方は、BBC製作の『高慢と偏??』を見るしかありませんね。そっちはもっといいですよ。