5つの短編中、私のお気に入りは「バンディット・カフェ」、「深き森は死の香り」です。
現在ドラマ化されている「あぽやん」の著書、新野剛志さんの「バンディット・カフェ」は、アニメ映像化しても楽しめると思える内容でした。ルパンが老人とともに挑む
金庫のからくりも面白いし、特に老人の正体(本当のところは?)が最後まで謎めいていて面白かったです。
樋口明雄さんの「深き森は死の香り」は、小説で読む面白さがある作品だと思いました。
ルパン三世というと、危機的状況を危機と感じさせないゆとりを常に持っていて、いとも簡単に難局を乗り越えていくスマートな印象でしたが、本作には「死」と隣り合わせのルパンがいます。
金庫に閉じ込められたときの緊迫感や、森の中を彷徨う場面の描写は読んでいるこちらもジリジリした感じにさせられました。読んだ後、思わず樋口さんのデビュー作「
ルパン三世/戦場は、フリーウェイ」(こちらは次元が主役)も買って読んでしまいました。
余談ですが、これまで読んだ
ルパン三世の小説では、辻真先さんの「小説!!!
ルパン三世」もオススメです。30年以上前の小説ですが、原作とは違った白乾児との対決が面白いです。
「経営者の条件」という主題を「オーナー経営者」と「サラリーマン経営者」を対置させることにより掘り下げて行くアプローチには説得力がある。教科書的記述が多く、平易過ぎる記述に不満を覚えるが、全体を通して読むと著者のメッセージが伝わってくる。「経営者」について考察する入門書として最適。
映画版の
北村一輝は文句なくよかったですが船木もまた別の観点からいいですね。演技はともかくやはり元格闘家だけあってアクションの切れは最高です。錦山役の大沢樹生はどうでしょうか?映画版の真木蔵人といいどうも錦山役はむずかしいようです。個人的には永澤俊也あたりはどうでしょうか?