私はこの作品を映画館で見ました。
評判のわりに その日はガラガラで。
でも、そのおかげで みんな声をあげて大笑い。
物語が始まってすぐにもう笑えます。
どう考えても どーでもいいことに「いいおとな」が必死ですから。
”中”は、「そりゃないだろ?」の山盛り。
人間の突発的生理現象より規則が優先されるわけです。
集団生活ですからね、確かに。
それぞれ 犯罪に手を染めてしまった人たちですし。
・・でもねぇ。
少し引いた視線で 軽々と日常を描いていくわけですが、
山崎努さんの 独言は「うまいっ」の一言です。
しかし 佃煮系のおかずが多すぎないか?
糖分も取りすぎにならないか?
この映画を見てから、お菓子の「アルフォート」を見かけると
笑ってしま!います。
だいぶ知られているとは思いますが、
ちびまる子ちゃんに出てくる花輪君のモデルでもある、
花輪和一様の作品を読み始めるには最適な作品。
わたしもこの作品から読み始めました。
最初の印象は『変なおっさん』でしたが、他の作品を読み進めていくうちに、『花輪先生』、そして『花輪和一様』と変わって行きました。
それぐらい他の作品も楽しくて素晴らしいです。
『刑務所の中』を読みおわったら、次は『刑務所の前』を是非読んでみてください。
その後は『天水』なんかが読みやすいと思います。
後はもう手当たり次第に勝手に読むことになると思います。
また、この文庫本には描き下ろし21ページ+単行本未収録作品も多数収録されてるんです!
ビューーーです!
単行本を持ってる人だって絶対に買いに決まってる!
願いまーす!
『刑務所の中』一冊願いまーす!