アニメ絢爛舞踏祭が終了後で、ゲーム絢爛舞踏祭は発売前の微妙なタイミング。ゲームと同時発売すれば関連商品として同時に買う人も多かったと思うのだが。
それはともかく、プロポーションは満点、パーツ数も少なめで組みやすいキット。ただし挟み込み部分がいくつかあるので、塗装にはマスキングが必須だろう。
難点を挙げるとすれば、関節ボール
ジョイントとゴムカバーか。関節はややゆるく、特に大きいパーツである股間部のポージングには保持力が不足気味。ゴムカバーは柔らかすぎるため外れやすいのが難点。平手もゴムのため、表情をつけられない。握り手と平手くらいはプラでつけて欲しかった。
アニメでは(ゲームでも?)語られなかったバックストーリー部分を前面に置いた構成。夜明けの船に集う以前のクルーの姿を見れるのが売りだと思います。
小説単体としては、ネイバルウィッチ対人類の宇宙戦争描写が秀逸。グレッグ・ベアの「永劫」に出てくる核戦争描写をも凌ごうかという出来で、非常に楽しめました。戦争終結後、
火星に舞台を移して物語は続きますが、そちらでは次第に本編との境界が入り組み始め、特にラストに掛けては借景小説としての限界が出てきてしまった感があります。前半で登場した人物の何人かについては、フォローもされずに終わってしまい、「以下、本編」ということではありましょうが残念なところです。もう一編くらい欲しいですね。
べスは間抜けなことに、海賊キュベルネスの船においてもらうことになります。あれだけグラムに海賊に入るなと言っていたわりには、自分はあっさりとキュベルネスの船に居ついてしまいます。それどころか助けてもらった恩も忘れその船を乗っ取ろうとまでしてしまいます。しかも、結局ほかの海賊にやられそうになりキュベルネスに助けてもらい、はっきり言ってアホに見えます。海賊相手ならなにやってもいいと思っているようです。少しはグラムを見習え!
そのグラムといえば、相変わらず料理作ってます。希望号が動かなくなり珍しくグラムが弱音を吐きます。それでも何とかするのでしょうが・・・。
べスとグラムの二人の成長がほんの少し見れる巻です。