スティットは多作なため、すべてのアルバムを聴いているわけではないが、私が聴いたスティットのアルバムの中では上位にランクされる1枚。このアルバムではほとんどパーカー風に吹いているが、それでも安定したテクニックに歌心もあり、名人といった印象。アレンジはベイシー楽団風のもので、ストリングスは入っていない。個人的にはストリングスが入っている方が好みだけれど、このアルバムでのスティットは絶好調という感じなので星五つ。
どうもあまり知られていないようですが、この録音は相当内容がいいです。個人的には10年以上愛聴しております。スティットのベストという思いは強まるばかりです。よく廃盤になってはまたでるという代物です。
ジャズファンは買っておいてください。内容はネアカのバップブルース全開です。そしてスティットに難しいのはリズムセクション、バップ系だと
タイトすぎ、中間派ではユルく、もろモダン系だとクールすぎりしてしっくりきません。このチェス盤においてはそれも完全にマッチしております。自由に空間を与えられたスティットは全編でお得意のロングアドリブを吹きまくり。チェスの明るく、残響の多い録音もムードを引き立ててます。