エネルギー問題の権威でピュリッツァー賞受賞作
石油の世紀の著者であるダニエル・ヤーギンが福島第一原発事故を踏まえた上で今後のエネルギー問題と過去のエネルギーについての歴史を解説した書。上下2巻の本書は上巻。
冒頭に写真のみのページが16ページほどあるのだが、そこに載っているありとあらゆる出来事(湾岸戦争、ソ連崩壊、石油
メジャーの合併、ナイジェリアのテロ集団、ハリケーン・カトリーナ、ウーゴ・チャベス、原油先物上場、大慶油田、ピークオイル、
メキシコ湾原油流出事故、アラブの春、福島第一、等々)について、淡々と解説がなされる。本書を読めば、エネルギー問題についての大河ドラマを理解できるといった趣だ。
シェールガスなど最近のネタについても網羅されており、今の日本を生きる人間として、目を通しておいて損は無い内容かと思われる。