「月光花」でこれまでにない注目を集めたジャンヌなので、数年前に出たこの「マリアの爪痕」は、「数あるシングルの中の一曲」的なスタンスかもしれませんが、もっともっと注目されて良い楽曲だと思います。あえてジャンル分けをして聴かなくても、素直に惹きこまれる曲です。これは、ライブ映像で初めて聴いたのですが、伸びやかに響き渡る歌声に呼応するギターの音が、本当に魅力的でした。速すぎない疾走感で、小気味の良い曲です。余談ですが、この曲を歌っているボーカルさんは、実際は160cm前半くらいの
身長しかないのですが(後で知りました)、180cm以上の大男に見えました。それぐらい、視覚的にも、「舞い上がる」曲なんだと、納得しました。
前作「たそがれ清兵衛」を鑑賞し、かなり面白かったのでこちらも劇場公開されるや、すぐ映画館に駆け込みました。
やはり山田監督は情緒の表現手法がうまい!!
出演者の感情を抑えた(=日本人古来の慎ましやかさや奥ゆかしさ)表現を、カメラワークとか音楽などの演出面で全面サポートしているおかげで、邦画らしいどこか穏やかな雰囲気を出しています。この点はやはり山田監督が「男はつらいよ」や「学校」等の名作シリーズで培ってきた「人情」の現れでしょうか。(といっても僕はまだ観てない山田洋次作品が多いのであんまし詳しく言えるわけではないですが・・・(;^_^))
一番印象的なシーンは中盤の宗蔵ときえが砂浜の松林の下でくつろいでる場面、
松たか子演じるきえが「ずっとだんな様(宗蔵)といたい」というのに対し、
永瀬正敏演じる宗蔵が、本当は彼自身も彼女にそばにいて欲しいと思っているのに、本音を押し殺して「実家に帰れ」と帰郷を迫るシーンなんですが、
この時代は身分や家柄などのせいでなかなかお互いの感情を出し合うことはなかなか許されなかったんですねぇ。
このシーンは静かに、穏やかに過ぎていくんですが、その時代の悲しいさがを見事に味わい深く出しているシーンだと思います。
ほかにも、きえをまるで奴隷のように扱う嫁ぎ先の商人の家から宗蔵が彼女を救い出す場面や、かつての親友と一騎打ちになり、果てに残酷な結末が待っている決闘シーンなどなど、見どころはいっぱい。特に表題の「隠し剣 鬼の爪」を宗蔵が使うクライマックスは必見!ほかの人のレビューの通り「エッ!?」ていう感じで終わってしまいますが、これはある意味で意味深です。
評価的には星5つ付けても良いんですが、本当はちょっと前作とかぶっているという意味で4つ半です。
遊び盛りの子
猫の為に購入しました。
もう3本目です。
このシートのお陰で爪とぎや飛びつきによる壁の傷の心配が無くなりました。
サイズが大きい分、一人で張るのは難しいですが剥がれる事もなく見た目めも綺麗でとてもいいです!