やっとでた2巻。
ほのぼの感とゆるい感そしてせつない感が味わえる作品です。
始めに刊行された「ディア・グリーン」では、大人なほのぼの夫婦♪の縁×音海ですが、
「ディアグリーン・瞳追うのは」は、高校時代から親友の二人が同居する前の話です。
縁は大学中退してバイトしながら喫茶店
開業のための修行、音海は大学卒業後デザイン会社勤務。
2巻までかかって、ゆっくりゆっくり関係が変化してる二人。
1巻で音海が自覚して、2巻で縁が応えてるのに、音海は・・・。
お互いに好きなのにとまどうばかりの二人。切なくてもどかしいです。
正直、まだ引っぱるんですか・・・って感じです。早くくっついてください。
そしてまた喫茶店で同居中のラブラブな夫婦っぷりの続きが見たい。
橋本国彦は、戦前戦中に、国威発揚に貢献したとのことで、
戦後、公職追放になった方です。
そのため、長い間、日本では省みられることがなかった作曲家でした。
でも、今年で戦後も68年もたっており、
戦前戦中に活躍をした作曲家も、ぼちぼちではありますが、
CDなどで日の眼をみることができるようになりました。
ずっと昔から、戦前戦中の日本の音楽というものを聴ける機会は閉ざされていました。
これは、一方的な思想による判断であり、聴くものを信用していなかったのだと思います。
西欧の音楽でも、忘れられた音楽もたくさんあります。
でも、これは、あえて、思想の問題で手をつけられなかった音楽であります。
その取捨選択は、やはり、聴くものに平等に与えられる機会が本来はあるべきものだと、私は思います。
このCDの中にも、国威発揚の歌が2曲入っていますが、
私はこれも日本文化の財産だと思います。
明治に西洋音楽が入ってきて、長らく西洋音楽の模倣した曲が続きましたが、
この橋本国彦は、日本の音階を取り入れ、
このCDでは伴奏はピアノですが、作曲者の頭の仲には、琴や尺八、笙などの日本古来楽器を思わせるフレーズが、
たくさんあり、もう模倣の時代を超えて、日本流に咀嚼された邦楽とは違う、
また、別のジャンルの音楽になっているように思えました。
日教組によるGHQ推進教育を受けた世代には、若干の拒否感はあるかもしれません。
amazonによるCD紹介にも、今聴くには、ちょっと抵抗が、とありました。(きっと、その世代の方なのでしょう)、
逆に、私はその手の音楽が今、ない以上、聴き伝えられるべき音楽だと思います。、
これも日本の歴史です。当時の国民はこのような音楽を日常聴いていたのだということがわかるだけでも、
価値のあるCDだと思いますし、当時の日本の音楽水準の高さに感激です。
私は
ネットショップでも、ずいぶん、このCDを探しておりまして、
ようやく、amazonさんで手に入りました。しかも、国内盤です。
ナクソスには、日本人作曲家のCDがたくさんあります。
この中には、戦前戦中のものもあり、当時を知るには宝庫の存在です。
橋本国彦、もっと知らされるべき作曲家だと思います。